https://www.freem.ne.jp/win/game/26766
不思議な世界に繋がる、不思議な夜にようこそ。
主人公の“僕”は、ある晩。眠り落ちる寸前の曖昧な意識の中で、左右非対称の角を持った不思議な白い羊の姿を見た。
あらすじ(導入)
不思議な世界に繋がる、不思議な夜にようこそ。
主人公の“僕”は、ある晩。眠り落ちる寸前の曖昧な意識の中で、左右非対称の角を持った不思議な白い羊の姿を見た。
その白羊が走り去っていった先を追うと。
そこには星座に囲まれたような不思議な世界と。お話好きな不思議な女性がいた。
概要と操作方法
音楽とイラストを交えながら読み進むタイプのシンプルなビジュアルノベルです。
Enter:メッセージ送り
Space:メッセージウィンドウ非表示
Ctrl :文章スキップ
マウス左クリック:メッセージ送り
マウス右クリック:メッセージウィンドウ非表示
ホイール上スクロール:バックログ表示
ホイール下スクロール:メッセージ送り
ホイールクリック:メニュー画面表示
制作のいきさつ
ひとつ目の理由はまた後の項目でも書きますが、あるフリー素材BGMサイト様の曲どれもが気に入ったことがあって、作中で使われるほとんどの曲をそのサイトの音楽にしたものを常々一度作ってみたかった、ということがありました。
もうひとつは、今年五月の雑談にておすすめドキュメンタリーでご紹介した、往年のノベルゲームの雰囲気があったネトフリの『YOU vs WILD -究極のサバイバル術-』というものを見て久々にノベルものが作りたくなった、というの単純な考えがもうひとつの理由でした。
最後の理由としてはどうせビジュアルノベルを作るなら、もともとビジュアルノベルとして作る予定だった『羊 夜 世界』の世界感の多少の補完となるものなり、ちょっとした気軽な関連作品としてでも。
あるいは違ったアプローチなりになるのではと思いついたこともまた理由のひとつです。
ということで結構昔に書いた書きかけのスクリプトを引っ張り出してきて、今の感覚で大幅に加筆しました。
キャラクタ案とラフ
作中で唯一グラフィックのあるキャラ用のラフです。
多分五分くらいで描いたうえにアンチエイリアスの淵も残っているわと超適当過ぎるらくがき絵ですが、実際に画面に入れ込む絵が完成するまでのしばらくの間はこの絵が画面収まっていました。
不思議なもので何度も見ているとこの状態が段々と自然に見えてくるという妙な経験しました。
デモ画面の状態ですが、こちらがちゃんと線を直して色をつけたものです。
羊とかけて牧草的なイメージから瞳の色は緑にしました。
羊とかけて牧草的なイメージから瞳の色は緑にしました。
髪色が金なので、緑とあわせてお金の色になったのでいっそもっとやってしまうおうということで、毛先に緑色のグラデーションをかけています。この画面だと分かりづらいので、是非実際の画面で確認していただければと思います。
どこかの番組(多分ネトフリのカー・マスターズというドキュメンタリーです)の中で見たシーフォームグリーンという色で塗装していた車がとても綺麗で、瞳の色と同系色ということもありどこかしらに使ってみたくなったので、装飾品あたりで使っています。
後は羊的な要素も入れようということから、角やアクセサリ的なものを色々追加しました。
音楽素材
WindSphere
http://windsphere.biz/
甘茶の音楽工房
https://amachamusic.chagasi.com/
WindSphere様のサイトはフリーBGMというワードで検索すると大体いつも上位にくるほど有名で、かつ長い期間置いてくれているのでかなりの数フリーゲームに使われていました。
かなり前の話ですが以前ふりーむやベクターなどで熱心に色々なフリーのビジュアルノベルを探してプレイしていた時は、そのサイトの曲と出会うたびに本当に良い曲だなあと毎回うっとりするばかりでした。
特に『simple time』という曲が、タイトル通りシンプルでありながらも美しさと透明感があって個人的に一番気に入ってました。
BGMをお借りしたもうひとつのサイト『甘茶の音楽工房』様はクロニトロニカの一作目のビジュアルノベルで使わせてもらい大変お世話になったサイトです。
素晴らしい曲は沢山ありますが、特にピアノとヴァイオリンを使った曲は美しさと雰囲気があって、こちらもうっとりするばかりです。
BGMはそのシーンごとの雰囲気やイメージを決めるものですが決してそれだけではなく、BGMが持つ力で文章をぐっと惹きたててくれたり、またその逆に文章からもBGMの良さを発見させる効果があると個人的に思っています。
今回の制作で改めて音楽の持つ力は偉大だなと当たり前のことを再認識しました。
背景素材
空彩
http://loo.sakura.ne.jp/index.html
(c)安野譲
http://www.aj.undo.jp/index.html
背景素材は一部自分で作ったものもありますが、ほとんどは上記のサイト様からお借りしました。
美麗な背景素材は画面の雰囲気と制作中の楽しさを増してくれました。良い素材は本当に制作のいいモチベーションとなりました。
これらの背景素材がなかったら本作はまず完成しませんでした。誠にありがとうございます。
スクリプトエンジン
ティラノビルダー
https://b.tyrano.jp/
またスクリプトエンジンとしまして、今回初めてティラノビルダーを使わせていただきました。調べてみると最近のノベルソフトはほとんどこのソフトで作られているようでした。
どんな感じなのかなとさっそくダウンロードして触ってみると命令コンポーネントをドラッグアンドドロップでポンポン追加できる簡易さと、すぐに任意の場所から実行して画面の確認出来る便利さが良い感じでした。
とはいえ今まで使っていたテキストファイルを直接編集するタイプのスクリプトとはまったく勝手が違っており慣れるまでに結構手間取りましたので、テキストが短い短編にはよさそうですが、長編だと結構苦労しそうだなと感じました。
余談ですがフリーの試用版はいくつかの制限があってその制限のひとつに、一つのプロジェクトに入れられる音楽は10曲までという仕様がありました。
しかしながら今回使いたい曲が約20曲弱ありどうしても音楽の部分での演出を妥協したくなかったので、すぐにPRO版を買って導入しました。
PRO版はいくつかのダウンロード販売サイトで売っておりましたが、その内のひとつになんとSteamでも販売していることには驚きました。今回のことに限りませんが、思い立ったらすぐに買えるダウンロード販売は本当に便利ですね。
希望という要素を入れ込んだ理由
作中で希望がかなり重要視されているというくだりがありますが、これは以前Frostpunk(フロストパンク)というゲームを熱心にプレイしていた時期があり、そこからこのヒントを得たように思います。
このフロストパンクというシミュレーションゲームでは希望というものがゲージとなって可視化され常に画面下部に表示されており、この希望が尽きるとゲームオーバーになるシステムでした。
特にこのゲームのような過酷な状況においては、希望というのは凄く大事なものなんだと深く納得したものでした。
また余談になりますが、確か同じ時期くらいにシヴィライゼーションの4と5のオープニングが大層気に入っており何度も見ていたので、どことなくその時の記憶やら感覚が多少なりとも作中に反映されているような気がします。
『羊 夜 世界』との関係
『夜世界へようこそ』にも同じ夜世界というものが出てきますが、これは小説版などの羊 夜 世界とはまた違ったアプローチから夜世界というものがどんなものなのかをお伝えできればなと思ったのが今作の発想の元になっています。
羊 夜 世界では主人公の体験と同時に雛菊というガイドキャラにより夜世界の解説をした感じだったので、今作夜世界へようこそではその解説を省き、よりひとりの主人公の視点から見え語られる体験のみに重きを置きました。
夜世界というのがどんなものなのか、というところを実際の感触として楽しんでもらえればという目論見があったりしました。
制作中の話
当初は夏の間に配信する予定でしたが、結局秋になりちょうど一年前の企画で短編小説の『2120』を作って出した時と同じ時期になりました。
まずシステム周りのグラフィックを作りながら大体のシナリオとスクリプトを完成させ、立ち絵を描き終ったぐらいはまだ順調に進んで余裕があったのですが(確か七月ごろの話です)その後すぐばたばたとしてあとほんの少しの残作業に取り掛かる余力がなくなっていました。
いくつかシナリオの文章を追加するくらいの作業的には大したことはない分量ではありましたが、そこを加筆するにあたって気力が充実している時に書きたかったというのがありました。
その理由は単純で、疲れている時や細切れの短い時間しかなかったり、気分がのらない時に書いてもどうせ後で直したりする手間がかかるなと思ったからです。
ともあれそんな制作中のあれこれは抜きに、どこかしら何かしらのものでも楽しんでもらえたらさいわいです。
どこかの番組(多分ネトフリのカー・マスターズというドキュメンタリーです)の中で見たシーフォームグリーンという色で塗装していた車がとても綺麗で、瞳の色と同系色ということもありどこかしらに使ってみたくなったので、装飾品あたりで使っています。
後は羊的な要素も入れようということから、角やアクセサリ的なものを色々追加しました。
各素材サイト様への謝辞とお借りした各素材について
音楽素材
WindSphere
http://windsphere.biz/
甘茶の音楽工房
https://amachamusic.chagasi.com/
WindSphere様のサイトはフリーBGMというワードで検索すると大体いつも上位にくるほど有名で、かつ長い期間置いてくれているのでかなりの数フリーゲームに使われていました。
かなり前の話ですが以前ふりーむやベクターなどで熱心に色々なフリーのビジュアルノベルを探してプレイしていた時は、そのサイトの曲と出会うたびに本当に良い曲だなあと毎回うっとりするばかりでした。
特に『simple time』という曲が、タイトル通りシンプルでありながらも美しさと透明感があって個人的に一番気に入ってました。
BGMをお借りしたもうひとつのサイト『甘茶の音楽工房』様はクロニトロニカの一作目のビジュアルノベルで使わせてもらい大変お世話になったサイトです。
素晴らしい曲は沢山ありますが、特にピアノとヴァイオリンを使った曲は美しさと雰囲気があって、こちらもうっとりするばかりです。
BGMはそのシーンごとの雰囲気やイメージを決めるものですが決してそれだけではなく、BGMが持つ力で文章をぐっと惹きたててくれたり、またその逆に文章からもBGMの良さを発見させる効果があると個人的に思っています。
今回の制作で改めて音楽の持つ力は偉大だなと当たり前のことを再認識しました。
背景素材
空彩
http://loo.sakura.ne.jp/index.html
(c)安野譲
http://www.aj.undo.jp/index.html
背景素材は一部自分で作ったものもありますが、ほとんどは上記のサイト様からお借りしました。
美麗な背景素材は画面の雰囲気と制作中の楽しさを増してくれました。良い素材は本当に制作のいいモチベーションとなりました。
これらの背景素材がなかったら本作はまず完成しませんでした。誠にありがとうございます。
スクリプトエンジン
ティラノビルダー
https://b.tyrano.jp/
またスクリプトエンジンとしまして、今回初めてティラノビルダーを使わせていただきました。調べてみると最近のノベルソフトはほとんどこのソフトで作られているようでした。
どんな感じなのかなとさっそくダウンロードして触ってみると命令コンポーネントをドラッグアンドドロップでポンポン追加できる簡易さと、すぐに任意の場所から実行して画面の確認出来る便利さが良い感じでした。
とはいえ今まで使っていたテキストファイルを直接編集するタイプのスクリプトとはまったく勝手が違っており慣れるまでに結構手間取りましたので、テキストが短い短編にはよさそうですが、長編だと結構苦労しそうだなと感じました。
余談ですがフリーの試用版はいくつかの制限があってその制限のひとつに、一つのプロジェクトに入れられる音楽は10曲までという仕様がありました。
しかしながら今回使いたい曲が約20曲弱ありどうしても音楽の部分での演出を妥協したくなかったので、すぐにPRO版を買って導入しました。
PRO版はいくつかのダウンロード販売サイトで売っておりましたが、その内のひとつになんとSteamでも販売していることには驚きました。今回のことに限りませんが、思い立ったらすぐに買えるダウンロード販売は本当に便利ですね。
さいごに 制作話やアイデア 発想の元など
希望という要素を入れ込んだ理由
作中で希望がかなり重要視されているというくだりがありますが、これは以前Frostpunk(フロストパンク)というゲームを熱心にプレイしていた時期があり、そこからこのヒントを得たように思います。
このフロストパンクというシミュレーションゲームでは希望というものがゲージとなって可視化され常に画面下部に表示されており、この希望が尽きるとゲームオーバーになるシステムでした。
特にこのゲームのような過酷な状況においては、希望というのは凄く大事なものなんだと深く納得したものでした。
また余談になりますが、確か同じ時期くらいにシヴィライゼーションの4と5のオープニングが大層気に入っており何度も見ていたので、どことなくその時の記憶やら感覚が多少なりとも作中に反映されているような気がします。
『羊 夜 世界』との関係
『夜世界へようこそ』にも同じ夜世界というものが出てきますが、これは小説版などの羊 夜 世界とはまた違ったアプローチから夜世界というものがどんなものなのかをお伝えできればなと思ったのが今作の発想の元になっています。
羊 夜 世界では主人公の体験と同時に雛菊というガイドキャラにより夜世界の解説をした感じだったので、今作夜世界へようこそではその解説を省き、よりひとりの主人公の視点から見え語られる体験のみに重きを置きました。
夜世界というのがどんなものなのか、というところを実際の感触として楽しんでもらえればという目論見があったりしました。
制作中の話
当初は夏の間に配信する予定でしたが、結局秋になりちょうど一年前の企画で短編小説の『2120』を作って出した時と同じ時期になりました。
まずシステム周りのグラフィックを作りながら大体のシナリオとスクリプトを完成させ、立ち絵を描き終ったぐらいはまだ順調に進んで余裕があったのですが(確か七月ごろの話です)その後すぐばたばたとしてあとほんの少しの残作業に取り掛かる余力がなくなっていました。
いくつかシナリオの文章を追加するくらいの作業的には大したことはない分量ではありましたが、そこを加筆するにあたって気力が充実している時に書きたかったというのがありました。
その理由は単純で、疲れている時や細切れの短い時間しかなかったり、気分がのらない時に書いてもどうせ後で直したりする手間がかかるなと思ったからです。
ともあれそんな制作中のあれこれは抜きに、どこかしら何かしらのものでも楽しんでもらえたらさいわいです。