昨年の連載企画で制作した短編電子書籍『2120』の無料キャンペーンを実施します。
開始は5月30日の17時からで、終了は6月3日の16時59分となります。よろしければ是非この機会にどうぞ。
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ダウンロード
2120 (elh文庫) eBook: halom: Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/dp/B08LTCF87B
あらすじ
――未来を覗き見たい?
西暦2120年。自由気ままな学生生活を満喫していた月葉(つきは)は通っている大学の講義の一環として、仮想空間上にある『AIと科学の博物館(ミュージアム)』に訪れる。
そこで不思議なAIアシスタント、ミアと出会う。
月葉はミアと共に、そろそろ始まる就職活動の為の職業適性判断として、高精度な未来予測システムが搭載された、現実世界を模した箱庭シミュレーター《E.R.A.》(イーラ)により、仮想世界に新たな世界を構築し世の行く末を占うこととなった。
【目次】
レポートの出だし
1.博物館へ
2.双子のAI
3.VRの街とその発展
4.未来の就職活動?
5.E.R.A.- 精神性パネルの出現
6.E.R.A.- 徳とカルマ AIの寿命
7.最後の一歩
エピローグ
【作品詳細】
本編約6万字。巻末に表紙用線画イラスト、既刊案内を収録。
筆者による簡単な本の解説と紹介
お話の舞台 100年後の未来の博物館
今から約100年後の未来の世界が舞台となったお話です。
この遠そうで案外すぐやってきそうな100年先は一体どんな世界になっていて、どんな風な生活スタイルでどのように社会や環境などが変わっているのだろう、というものを今現在の技術とその発展の歴史。またこれから実現していくとされているものなどのいくつかの資料などを基に、筆者個人の勝手な予想と想像で補いながら書きました。
そして100年の間にどのように変化していったか、というものを説明する為に、100年後の未来にある科学博物館の展示物通して過去を振り返りながらその歩みを追うのが主にお話の前半の流れになっています。
100年先はどんな世界?
これから更に発展しそうな期待の高まる今ホットな技術であるAI(人工知能)とVR(仮想現実)。量子コンピューター。そして最近よく耳にする機会の増えた、SDGsなどのトピックを入れ込んでいます。
とはいえ今までの100年間の変化の大きさや凄まじさを考えると、これから100年先は一体どんな世界になっているかなんてまったくもって不明で、どんな新しい技術が生まれたり発見があったりするか非常に楽しみな反面自分自身を含め今現在の人がその時まで生きて体験できるかは分からないので、そんな予想もあるんだ、とか。そうはならないのでは、とか。そうなったら面白いかもなど、自分の予想と照らし合わせたり、更にもっとこうなるのでは、こんなのも出来たりするのではと新たに予想・想像しながら読むとより面白いのではないかと思います。
未来はユートピア? ディストピア?
未来はユートピアかディストピアか結構意見が分かれるのではないかと思いますが、どっちの意見も十分にありそうで難しい話だと思います。
例えばITテクノロジーが発達した結果、一切何のプライバシーもなくなったりなんてものはまだ可愛げのある方で、あらゆるものがデータ管理され悪用されたり改ざんされたり信用スコアによる超管理社会になったりと、今の世の中の流れを見ていると荒廃した都市なんかの分かり易いディストピアとはまた違った、まるで自由のない実にしんどそうなディストピアが待ち受けていそうに感じます。
これに加え結構昔から横行している様々な口実での安易な煽りの環境問題ビジネスに、あらゆる面でお金と関心を巻き上げられている多くの個人や企業の状態と、今後更にそれが加速していきそうな感じはどうにも未来は暗そうな気もします。
ともあれ筆者個人は未来や新しいテクノロジーに対して出来る限りポジティブに捉えたいと考えています。
本来より豊かに便利に、より時間と資源を少なく。人の助けになるような正しい使われ方をするものだ、という流れが主流であれば上記の様な悪い方向に向かう兆候を察知し、うまく避けていけるのではと思うからです。
と言いますかワクワクする未来、見たこともないもの凄いテクノロジーにより便利に想像もつかない程にがらっと変わった世界に度肝をぬかれたい、そしてそこで生活をしてみたい、そんなものを見てみたいだけという実に単純な理由が一番な気がします。