毎度の雑談ですが7月中に間に合わなかったので、今更ながらに先月分も兼ねつつ最近読んで面白かった本のご紹介などをいつも通りの感じで書いています。
先日お絵かき作業が終わったので、次の作業に取り掛かろうとした矢先に若干忙しくなってしまったので一旦作業を中断しています。
出来れば当初予定していた夏(8月)中に出せればとは考えていますが、まだこの先の予定が色々と不確定なので、完成後お知らせなしにいきなり出すかもしれません。
忙しいとはいっても本を読む時間は削りたくないなといったところで、いつも空き時間に何かしらの本は読んでいるような気がしますが、その中から最近読んで面白かった本をご紹介します。
『アメリカ子会社 社長入門』
『二兎追わされる者 欧米兼務社長』
山田権三
この本を知ったきっかけは、何気なく見ていたYoutubeの関連動画出て来た元カプコンの岡本吉起さんのYoutubeチャンネルで、著者との対談的な形で紹介されていたのを見てその内容に興味を覚えたからです。
以前ネトフリのドキュメンタリー『ハイスコア ゲーム黄金時代』のふたつの記事でも結構長々と書いていたようなが気がしますが、個人的にゲーム自体が好きなのは勿論ですがその作り手であったり、ソフトやハードなどの開発、技術的な話や時代背景との兼ね合いのゲーム業界という全体的な部分の流れや推移の話だったりに非常に興味があるんですが、中にはなかなか表には出てこない部分もあり、それらをちゃんと知ることのできる機会が自分が求めている程はなかった気がします。
ところがこのチャンネルでは開発裏話や暴露話が実際の当事者から聴けるという、まさにその好奇心と知りたい欲求を満たしてくれる話題ばかりで毎日のアップロードを楽しみにしています。
最近見た中ではプロデューサー制度を導入した時の話や、某TV番組の企画に協力した時の話なんかが意外な内容で面白かったのでおすすめです。
読書後の大まかな感想
まだどちらも通して一回しか読んでいませんが、一作目の『アメリカ子会社 社長入門』は題名の通りアメリカが舞台で、二作目の『二兎追わされる者 欧米兼務社長』は主に欧州(アメリカも少し)がメインの舞台となった話でした。
ボリューム的な話ですが、一作目は割と短くしかもいいところで終わっていたのでもっと読みたいなあとなりましたが、二作目では一気にページ数も増え内容もより細かく濃くなっており何度か読み返したくなる充実した内容でした。
印象的だった箇所
個人的に結構印象深かった箇所が二つあってひとつめは
「山田(筆者)さんが動くと、いろいろ問題がでてくるねえ」という台詞の箇所で、これは一見毎度厄介ごとをもちこんでくることに対しての愚痴のようにも聞こえますが、一度膿を出さないと健全な状態にならないというもう一歩奥の意味を感じました。
これは世間でよく言われる汚い水が入ったバケツの話で、その汚い水をぶちまけると一旦は辺りが汚くなったように見えますが、そうしないとまた新たに新しい綺麗な水を注ぎこむことが出来ないという話を思い出しました。
これがまさに雨降って地固まるというやつかもしれません。
一時的な痛みや批判などを受容できるか。それを受けてでも正しい道に戻そうという気概をもつということはいつの時代のどの組織のどのポジションでも向き合わないとならない大きな課題なような気がします。
二つ目は何度か会議の場面で出てきますが、そこで社長に罵られる主人公(著者)の場面でした。
単なる文字として読むと特になんてことはない社長の言葉ですが、そこに秘められた迫力が文中から伝わってくるというか、その場のピリピリとした空気感が綴られている筆者の心情と共にこちらにも伝わってくるようでとても非常に生々しく感じられました。
緊張感のある会議の一種独特の嫌ーな空気感は経験のある方ならなおさら感じられるのではないかと思われますがどうなんでしょうか。
ひとつめの話と被りますが一時状況がマイナスに転じてもまともな、健全な方向に向かう算段がついたことについては評価されるべきではないかなと思いましたが、中身の内容や経緯はどうあれ上がってくる数字に厳しい姿勢を維持しないと他の役員やら社員がいる手前、示しがつかなかっただけかもしれません。
しかしながら下手に部下のいる手前でその上司を叱るとその後の上司の業務に支障が出るような気がしますが。
二冊通して読み終わって
海外という実際の動きを把握しづらい上に、それをいいことに不正も蔓延るこのままいけば破滅まっしぐらの子会社を立て直してまともな方向に向かわせた筆者の功績はとても大きく、社長を含め経営陣もその辺はしっかり評価していたのは最初のアメリカだけでなく欧州、アジアと次々と子会社の社長を兼任させた事実がしっかりと物語っていました。
個人的には実際の商品名なんかが出て来たらより「ああ、あれはこの時だったのか」とか「あのゲームだったのか」というのが分かってより楽しめたとは思いますが、実際の名前を出すと差し障りやら許可やらの問題がありそう(動画の対談でも言っていたような気がしますが)なのかなということで、そこは自分なりに勝手に予測しながら補完して読んでいました。
ですがその分、ゲーム云々関係なく一般的なビジネス書の汎用的な知識として活用できる本だと思いました。
といった感じでゲーム業界関係なしにビジネス書として、海外で物を売る苦労や厳しさ、経験と知識。国外の商習慣や考え方、仕組みの違いなどだけでなく、日本におけるビジネスにおいても色々な局面で非常に参考になる話がごろごろあります。
特に二作目の人からもたらされる話としての海外での色々な不正話や、マネジメントやリストラによる弊害の話などは多くの人が共有する価値がある、知った方がよい内容ではないかと思います。更に続編のアジア編(が出るのなら)それも是非読みたいと感じました。
制作進捗
先日お絵かき作業が終わったので、次の作業に取り掛かろうとした矢先に若干忙しくなってしまったので一旦作業を中断しています。
出来れば当初予定していた夏(8月)中に出せればとは考えていますが、まだこの先の予定が色々と不確定なので、完成後お知らせなしにいきなり出すかもしれません。
最近読んで面白かった本&Youtube
忙しいとはいっても本を読む時間は削りたくないなといったところで、いつも空き時間に何かしらの本は読んでいるような気がしますが、その中から最近読んで面白かった本をご紹介します。
『アメリカ子会社 社長入門』
『二兎追わされる者 欧米兼務社長』
山田権三
この本を知ったきっかけは、何気なく見ていたYoutubeの関連動画出て来た元カプコンの岡本吉起さんのYoutubeチャンネルで、著者との対談的な形で紹介されていたのを見てその内容に興味を覚えたからです。
以前ネトフリのドキュメンタリー『ハイスコア ゲーム黄金時代』のふたつの記事でも結構長々と書いていたようなが気がしますが、個人的にゲーム自体が好きなのは勿論ですがその作り手であったり、ソフトやハードなどの開発、技術的な話や時代背景との兼ね合いのゲーム業界という全体的な部分の流れや推移の話だったりに非常に興味があるんですが、中にはなかなか表には出てこない部分もあり、それらをちゃんと知ることのできる機会が自分が求めている程はなかった気がします。
ところがこのチャンネルでは開発裏話や暴露話が実際の当事者から聴けるという、まさにその好奇心と知りたい欲求を満たしてくれる話題ばかりで毎日のアップロードを楽しみにしています。
最近見た中ではプロデューサー制度を導入した時の話や、某TV番組の企画に協力した時の話なんかが意外な内容で面白かったのでおすすめです。
読書後の大まかな感想
まだどちらも通して一回しか読んでいませんが、一作目の『アメリカ子会社 社長入門』は題名の通りアメリカが舞台で、二作目の『二兎追わされる者 欧米兼務社長』は主に欧州(アメリカも少し)がメインの舞台となった話でした。
ボリューム的な話ですが、一作目は割と短くしかもいいところで終わっていたのでもっと読みたいなあとなりましたが、二作目では一気にページ数も増え内容もより細かく濃くなっており何度か読み返したくなる充実した内容でした。
印象的だった箇所
個人的に結構印象深かった箇所が二つあってひとつめは
「山田(筆者)さんが動くと、いろいろ問題がでてくるねえ」という台詞の箇所で、これは一見毎度厄介ごとをもちこんでくることに対しての愚痴のようにも聞こえますが、一度膿を出さないと健全な状態にならないというもう一歩奥の意味を感じました。
これは世間でよく言われる汚い水が入ったバケツの話で、その汚い水をぶちまけると一旦は辺りが汚くなったように見えますが、そうしないとまた新たに新しい綺麗な水を注ぎこむことが出来ないという話を思い出しました。
これがまさに雨降って地固まるというやつかもしれません。
一時的な痛みや批判などを受容できるか。それを受けてでも正しい道に戻そうという気概をもつということはいつの時代のどの組織のどのポジションでも向き合わないとならない大きな課題なような気がします。
二つ目は何度か会議の場面で出てきますが、そこで社長に罵られる主人公(著者)の場面でした。
単なる文字として読むと特になんてことはない社長の言葉ですが、そこに秘められた迫力が文中から伝わってくるというか、その場のピリピリとした空気感が綴られている筆者の心情と共にこちらにも伝わってくるようでとても非常に生々しく感じられました。
緊張感のある会議の一種独特の嫌ーな空気感は経験のある方ならなおさら感じられるのではないかと思われますがどうなんでしょうか。
ひとつめの話と被りますが一時状況がマイナスに転じてもまともな、健全な方向に向かう算段がついたことについては評価されるべきではないかなと思いましたが、中身の内容や経緯はどうあれ上がってくる数字に厳しい姿勢を維持しないと他の役員やら社員がいる手前、示しがつかなかっただけかもしれません。
しかしながら下手に部下のいる手前でその上司を叱るとその後の上司の業務に支障が出るような気がしますが。
二冊通して読み終わって
海外という実際の動きを把握しづらい上に、それをいいことに不正も蔓延るこのままいけば破滅まっしぐらの子会社を立て直してまともな方向に向かわせた筆者の功績はとても大きく、社長を含め経営陣もその辺はしっかり評価していたのは最初のアメリカだけでなく欧州、アジアと次々と子会社の社長を兼任させた事実がしっかりと物語っていました。
個人的には実際の商品名なんかが出て来たらより「ああ、あれはこの時だったのか」とか「あのゲームだったのか」というのが分かってより楽しめたとは思いますが、実際の名前を出すと差し障りやら許可やらの問題がありそう(動画の対談でも言っていたような気がしますが)なのかなということで、そこは自分なりに勝手に予測しながら補完して読んでいました。
ですがその分、ゲーム云々関係なく一般的なビジネス書の汎用的な知識として活用できる本だと思いました。
といった感じでゲーム業界関係なしにビジネス書として、海外で物を売る苦労や厳しさ、経験と知識。国外の商習慣や考え方、仕組みの違いなどだけでなく、日本におけるビジネスにおいても色々な局面で非常に参考になる話がごろごろあります。
特に二作目の人からもたらされる話としての海外での色々な不正話や、マネジメントやリストラによる弊害の話などは多くの人が共有する価値がある、知った方がよい内容ではないかと思います。更に続編のアジア編(が出るのなら)それも是非読みたいと感じました。