【不定期更新ゆる企画】新感覚のゲーム会社運営ゲームの仕様をあれこれ考えてみる企画 その4(完)

2022/03/05

制作連載企画2022(企画)

なんだかんだと今回で四回目となるこの企画ですが、少し長くなってしまったのでとりあえずの着地点として一番重要な勝利条件を考えつつこの回で一旦区切り、またアイデアが溜まってきたら何かしら別の形でも出せればと考えてます。

今回は前回までにまだ考えていなかった、各種パラメーター類のメインの部分を考えてみます。

管理職パラメーター


・マネジメント(管理)能力

決められた予算と納期をどの程度守れるか。アクシデントが起こる確率にも影響したりも。

・忠誠心

この数値が著しく低いと離職してしまう。指示に対する実効度とも関係させてもいいかも。

・抱えている部下の人数/抱えることのできる部下の数の上限

管理能力と若干被っている気もしますが、このパラメーターは個別であってもいいかもと思いました。

・士気

かなり重要なパラメーターとしています。この数値が高いとプラスアルファとして、完成品にボーナス数値がつき、低すぎると完成しなかったり、完成度が低くなります。個人ではなくチーム内の士気としてもよさそうです。

参考画像:『Mount & Blade Warband』下剋上MOD

開発を完了するごとに経験値が溜まり、レベルアップでステータスアップする要素があるとより面白くなりそうです。
プレイヤーが上げるパラメーターを決められる形ならキャラに愛着が沸いて、なおかつキャラ固有スキルなどもあればなお面白くなるかもしれません。
キャラロスト的に株主総会で返答をしくじると腹心の幹部をきられてしまうイベントも緊張感があってもいいかもしれません。

メイン画面に表示するパラメーター


画面内に表示される情報としては、とりあえずこの辺りが無難なような気がします。

日付(年/月/週):1ターンで一週間が経過
資金(と借金)
従業員数
幹部数
開発(あるいは外注)ライン数(と稼働数)
知名度
評判(心証):良い悪いだけでなく、複数の要素が組み合わされた複合的なもの

詳細な情報を確認できるグラフ類(バランスシートなど)はコマンドボタンから入れるスタンダードな形がよさそうです。
競合他社のパラメーターはどの程度まで見えるようにするのかも考える必要がありそうですが、他社の社員を引き抜くヘッドハンティング要素と組み合わせたら、戦略的にもより面白くなりそうです。

内政と外交


大方のストラテジーと同じく、基本は手持ちのリソースをやりくりして発展を繰り返す内政が主軸となるイメージですが、外交要素もあればより戦略的な遊び方が出来て面白味が増すのは間違いなさそうです。

他社の動きを知る為の材料として、各社が出しているニュースリリース、プレスリリース一覧をウインドウ形式で呼び出せるコマンドがあると、より雰囲気は増すように思えます。
これらの情報を元に開発するソフトのジャンルを選定したり、価格や発売日などを調整する等の戦略を練ったり、季節ごとのイベントとして、商品が通常よりも多く売れる年末商戦などがあったりと、様々な複合的な要素を考慮し行動を選択するものであれば、より戦略的な面白味があるのではと思います。

製品の再定義


独自要素として、製品(ゲーム)の再定義というものを思いつきました。

例えば本来なら直すべきバグを裏ワザとして価値あるものに転換したり。一人でやっていたらすぐに投げ出してしまうような、理不尽でつまらないゲームもみんなでツッコミながらやると面白く感じたり、競技的な楽しみがあるRTAであったりと。

他にも新しい遊び方や解釈が生まれたりとゲーム自体は何も変わらないのに定義、解釈、受け取り方、活かし方次第で付加価値であったり、ゲームそのものの価値を高めることになったりする要素です。

ですがこの製品の再定義に関しては、世に放った後の世間(受け手)のリアクション的なようなもので、作り手の思惑が及びにくい範疇であると思うので、あくまでゲームをリリースした後のラッキーボーナス的な扱いとするのが良さそうです。

様々な勝利条件


最後の締め的に、一番重要な各種ある勝利条件を考えてみたいと思います。

スタンダードなものとしては業界売り上げトップ、トップシェア辺りは王道として、売り上げとはイコールではない、世間に対する影響力という側面での勝利として

・社会評価的勝利:文化的、社会的に意義のある優れた内容のソフトを多数出すことにより達成(評価するのは評論家ではなくカスタマーが主)

・社会貢献勝利:製品内容による働きかけではなく、あくまで会社としての社会貢献。主に会社の振る舞い的な要素

他の面として

・エポックメイキング:新たな文化、価値観やジャンルを確立しその文脈、DNAを受け継いだフォロワーを多数輩出するような、革新的で優れたものを多数リリースした功績。主にソフトウェア的な側面のイメージ

・技術革新:革新的な製品の発明や、安価で優れた製品の普及など主にハードウェア的な側面のイメージ

・業界への貢献:世間においての業界の地位を高めるなどの貢献

など他にも色々ありそうですがハード、ソフトウェアどちらの方向でもありで、その後何年にも渡って世の人々に尊敬され敬意を払われる存在となるのは十分勝ちといってもいいのではないかと思います。

またカスタマー向けというだけでなく、ミュージシャンズミュージシャン的に業界内で評判の高い作品を出すメーカーが評価される要素があっても面白そうかもしれません。
ゲームオーバーとしては、単純に破産だけではなく、世間の心証パラメーターが底を割った場合の終了もあったら、面白くなるかもしれません。

今回でこの企画は一旦終了となります


各社のスタイル、信条、イズムなどをまだ色々と足りていないような気がしますがある程度思いつく限りのアイデアは出し尽くしたかなというのと、概要がそこそこ分かるくらいには肉付けは出来たかなと思ったところで、この連載企画は一旦の終了とします。

いつになるかは分かりませんがまた機会があれば、ある程度アイデアを溜めて何本か更新するかもしれません。
思いつきの突発ゆる企画にしては少し長くなりましたが、ここまでおつきあい頂きありがとうございました。




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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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