連載企画 第4回  ボスクラスのキャラクタイメージや設定を考えてみる

2023/02/23

制作連載企画2023(ゲーム原案)

前回は味方キャラだったので、今回は敵役のキャラクタや目的などを考えていく回です。

キャラクタ設定のとっかかりとしては?


世界を救うという割と壮大なスケールの話なので、それに見合った敵の存在であることは前提として、世界に危機をもたらすものであることは決まりとしても、単純に善と悪の対立となると創作物では古来より使い古されたものになってしまいます。

そもそも歴史を見ると善悪自体が立場によって全く異なるものになるというパターンもあるので、よりしっくりくるものにする為に更に考えを進めます。

ではその何が善で何が悪かというものを裁きジャッジする存在そのものボスだったら? というのはどうだろうと思いました。しかもラスボスではなく、そのひとつ前の前哨戦のかなり手強い強敵として登場させたら面白いのでないかという感じです。

ラスボスはそれよりももっと厄介で謎めいた概念的な存在で、ラスボスの代弁者というか代行者的な役割としたら尚しっくりきたのでこの方向性で決まりました。

キャラクタのイメージ



背景画像:空彩

裁きというキーワードから、正義を司るアストレアという女神をすぐに連想しました。
アストレアは弁護士事務所とかによくある置物で、目隠ししており天秤を持っています。「アストレア 像」のキーワードで検索すると、もしかするとああこれだったのか、となるかもしれません(しかもネット通販で普通に買えるという)

『夜世界へようこそ』の時のキャラクタに星座のアクセサリーをつけたので今回もつけてみました。

アストレアの神話

このアストレアですが目隠しをしているのもちゃんとした理由があって、裁きを受けるものの姿かたち・美醜によって公平な判断が鈍らない為で、持っている天秤は載せた魂の善悪を判断できるものと言われています。もう一方の手に剣を携えているのもありました。

アストレアの神話は結構面白いのでWikipedia辺りで一読をおすすめしますが簡単に説明しますと、他の神々は銅の時代に人間に呆れとっくに天上に帰っていましたがアストレアだけは最後まで地上に残っていました。

しかし鉄の時代のとなっても争いは増すばかりで悪行がはびこり続けることからついに人間を見限り天上に帰ったとされています。そしてその姿はおとめ座となり、持っていた天秤は天秤座となっているとの話です。

正義の象徴のような存在に見放されるというのも相当だと思いますが、例えば争いにも必ず双方の観点と理由がある筈なのに一方の主張ばかりがまかり通ってしまったり、ほぼ毎日のように耳を疑うような悪行をひっきりなしに聞く程にあちこちに悪が蔓延っていたり、相当な悪党が放置されたまま裁かれずにのさばり続け幅を利かす現代にこの女神がいたとしたら、もはや呆れるというレベルではないかもしれませんが、果たしてどんなことを言うのか気になります。

性格の設定

性格はアストレアのものをベースとして、裁きを司るキャラクタの性質から常に冷静沈着。情には一切流されず一度決まったことは決して覆さない、かつ己に課せられた使命は命に代えても必ず遂行する固い鉄の意思を持ち合わせている強い性格の持ち主としました。

ラスト付近の主人公達との対峙の場面では裁きを受ける者らに対しどのような罪で、どのような裁きが妥当か朗々と読み上げるシーン何かが想起されました。

このキャラクタが悪と判断したもの(存在)を滅ぼす為に世界と共に葬る形とするか、もっと別な考えや理由で世界の命運を左右する脅威となるかはまた次回あたりの設定を煮詰める回で考えていこうと思っています。

また、カテゴライズ上主人公側と敵対するものとしていますがそもそも主張の違いというか、最終的にはどちらかが滅びるのではなくどちらかが納得し歩み寄る方向へ向かってもいいかなと考えています。

次回は?


次回は保留となっていた世界観や設定をより具体的に考えていく回となる予定です。





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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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