今回は小説などでも使用頻度が高い感嘆符「!」(エクスクラメーションマーク)と疑問符「?」(クエスチョンマーク)の正しい使い方をまとめました。
基本的な三つのルール
疑問符・感嘆符の後は一文字(全角スペース)分空ける
疑問符・感嘆符は文頭には置かない
疑問符・感嘆符の後には句点・句読点は打たない
基本的にはこの三点をおさえておけば大丈夫だと思います。
夏目漱石 『こころ』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card773.html
十七の五行目の部分です。
感嘆符疑問符と疑問符感嘆符
ライトノベルなどでは二重に感嘆符を使った「!!」や「!?」をよく見ますが(自分も使っています)分かり易い表現ではあるものの、あまり好ましいとは言えないもののようです。
”漫符
感嘆符は、その歴史が浅く文字として使用方法も明確になっていない。広く浸透しており簡素な見た目もあって非常に伝わり易い約物であるものの使用が好ましくない場面があると捉えられている。特に複数重ねて用いるような形態は、他の約物や文字では見られず不自然で不逞な印象を与える。取り分け日本の場合、よく似た使用がなされる「漫符(まんぷ)」の一種と混同されている。”
しかしながら感嘆符疑問符のウィキペディアにも例のある、小林多喜二の『蟹工船』で感嘆符疑問符が使用されていますね。
小林多喜二 『蟹工船』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000156/card1465.html
主観ですが疑問符感嘆符「?!」より感嘆符疑問符「!?」の方が目にする機会が多いように感じます。
個人的にはエクスクラメーションマーク「!」が先にきている方が見た目的にもしっくりくるので、感嘆符と疑問符を重ねて使う場合は毎回「!?」だけを使うようにしています。
重ねて使うことにより、強調の意味を分かり易くしたりとても便利な表現ではあるものの、公的な文章などでは使用はなるべく避けた方がいいかもしれませんね。
エンタメ作品などあまり肩肘張って読むものではない、ライトノベルやブログなどでは十分ありだなと思います。