映画『Hillbilly Elegy(ヒルビリー・エレジー) ―郷愁の哀歌―』を見ました

2021/03/27

ドラマ・映画感想

J.D.ヴァンス氏による著書『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』を原作にした映画とのことで最近方々で名前を見かけたり、聞いたりするタイトルでどういう内容なのかかなり気になったので、さっそく見てみました。多少のネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。 



あらすじ


"J.D.ヴァンスのベストセラー回顧録を基にした『ヒルビリー・エレジー』は、アメリカン・ドリームとアパラチア地方の3世代にわたる家族のあり方を、故郷に戻ることを余儀なくされたイェール大学法学部の学生である最年少のメンバーが語るという、現代的な探究心に満ちた作品です。脚本:Netflix"

IMDbより引用 https://www.imdb.com/title/tt6772802/


感想 


凄くありきたりな感想かもしれませんが最後のエンドロール見終わった時に、努力っていうのは良いものだな、なんだか自分ももっと頑張ってみようと前向きな気持ちにさせてくれる良い映画でした。

しかしながらお話は終始楽し気なシーンがほとんどと言っていいくらに無く、トラブルばかりでまったく物事が好転する気配もない展開が延々と続きかなり暗い気分になりましたがでもちゃんと最後の最後で救いがあって、良いお話だったなで終わったので見終わった後の後味はそこまで悪くなかったです。

そういえば個人的にはこういう感じで本当の最後。エンドロールでハッピーエンドになる作りのお話はあんまり見たことがなかったので、結構新鮮に感じました。と言いますか実話ベースなのでこういう作りになっているだけかもしれませんが、こんな終わり方も良いなあと思いました。

主人公の母親が結構気性が激しく常に荒れててそれに家族の苦労や薬物の恐ろしさを感じつつも、そうなってしまった原因のシーンを見るとそれも仕方がなく思えるし、結局誰が悪いとかいう話ではなく単にそういう状況になってしまったしそれを受け入れるしかないという風に思えました。

しかしたとえどんな環境であっても何かしらの、例えば努力でもそうですが必ずどこかに解決策がある、悪い状況を抜け出す方法がある、と。そんな可能性を見出せる気にさせてくれるお話だと感じました。

最後にこれまた月並みな感想ですが、生きていく上で起こる様々なトラブルにめげたりつい環境とか誰かのせいにしたくなったり、気持ちが腐ってしまうのは当たり前でそれらに流されてしまうのは仕方ないことで、それを覆すというのはかなり大変なことだと思いますが、投げ出したり文句を言いそうになる口を閉ざしてちょっと頑張ってみようかな。努力というのは悪いことではないな、とそんな前向きな気持ちにさせてくれました。


自己紹介

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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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