早いもので一月も過ぎ去ろうとしているところですが、今回の雑談は今作っている新しいものの進捗と準備している企画についての話と、最近読んで面白かった本のご紹介などを書いています。
今のところ進み具合はまずまずで、まとまった時間が確保できれば一気に進んで結構早く終わるのではないかといったところで何にせよ前回よりは早く完成しそうです。
また前回よりもコンパクトなものということもあって気軽に気楽に作っているので、この制作作業がちょうどいい息抜きになっているような感じです。
上記の制作物が終わった後にはじめる予定の新しい企画が決まりました。
昨年末ごろに考えていた企画は改めて見直すとやはり捻りが足りなかったので一旦お蔵入りにし、以前しっくりくるプラットホームが見つからず宙ぶらりんになっていた企画の方を再び立ち上げることにしました。
公開方法をシンプルな形にするだけという実に単純な解決法でしたが、何をどのように出していくかという具体的な方針も同時に決まったので今度はちゃんと実現しそうです。
U-NEXTの『セガvs.任天堂/Console Wars』を見終えたところでその後の展開が段々と気になりはじめ、またそれと同時に任天堂の社風や哲学、戦略や考え方はどういったものなのか知りたくなり、何かそれらのことがよく分かるものがないかなと探していたところまさにうってつけの本を教えてもらいました。
新作の制作進捗
今のところ進み具合はまずまずで、まとまった時間が確保できれば一気に進んで結構早く終わるのではないかといったところで何にせよ前回よりは早く完成しそうです。
また前回よりもコンパクトなものということもあって気軽に気楽に作っているので、この制作作業がちょうどいい息抜きになっているような感じです。
新しい企画について
上記の制作物が終わった後にはじめる予定の新しい企画が決まりました。
昨年末ごろに考えていた企画は改めて見直すとやはり捻りが足りなかったので一旦お蔵入りにし、以前しっくりくるプラットホームが見つからず宙ぶらりんになっていた企画の方を再び立ち上げることにしました。
公開方法をシンプルな形にするだけという実に単純な解決法でしたが、何をどのように出していくかという具体的な方針も同時に決まったので今度はちゃんと実現しそうです。
最近読んだ本 『任天堂 “驚き”を生む方程式』
U-NEXTの『セガvs.任天堂/Console Wars』を見終えたところでその後の展開が段々と気になりはじめ、またそれと同時に任天堂の社風や哲学、戦略や考え方はどういったものなのか知りたくなり、何かそれらのことがよく分かるものがないかなと探していたところまさにうってつけの本を教えてもらいました。
2009年に日本経済新聞出版社が出した『任天堂 “驚き”を生む方程式』という本で、内容が詰まった300ページもある読み応えのある本でしたが、興味も手伝ってすぐに読み終えていました。
主な内容としてビデオゲームの草分けであり、TOYOTAと並ぶ世界的なブランドでもある2008年に起きたリーマンショックにも揺るがなかった任天堂という会社の強みの正体は何なのか、という切り口で当時の大ヒット商品『ニンテンドーDS』や『Wii』がいかにして生まれたのか。また任天堂がどのような考え方に基づいて経営しているのかであったり、その中心人物の話や会社の歴史などが全8章に分かれて書かれていました。
読み終えたばかりの感想としては、当たり前かもしれませんが任天堂という業界トップの大きな企業であっても常に新しい道を懸命に模索しているということと、何よりも個人的に一番興味をひかれたのは、ゲーム産業がすでにかなり大きくなっている現代より少し前の時代。
80、90年代のかなりの勢いでゲーム産業が大金が動く一大産業へと大きく成長を遂げ、世間への影響力と存在感を増しつつある真っ只中に、セガ・オブ・アメリカの社長を務めたトム・カリンスキー氏が懸念していた、ゲームという商品が家族の中での溝を生み、子供の教育と健康に悪影響を及ぼしているのではないか、という問題に対しての解答とも言える当時の任天堂の社長を務めていた岩田氏が世に送り出した『ニンテンドーDS』と『Wii』の誕生の経緯の話でした。
リビングのテレビを通して家族が触れ合うきっかけのひとつを提供したWiiスポーツ等であり、 医療施設に取り入れた事例もある健康増進を目的としたWii Fit。子供だけでなくゲームへの関心が薄い中高年層をも巻き込んで社会現象にまでヒットした知育ソフト『脳を鍛える大人のDSトレーニング』通称『脳トレ』は、上記のカリンスキー氏の葛藤に明確な解答と結果を示した商品そのものだったのでは、ということを読み進めていく間にはたと気が付きました。
またそれらの画期的な発想から生まれたゲームソフト及びハードは、新しいゲーム体験とまたひとつゲームというものの新しい可能性を提示したということも分かりました。
更に読み進めていくと天才的プログラマーだった話や社員との個人面談であったりプレゼンの上手さであったりと、当時の岩田社長の人となりが分かるエピソードもまた面白く興味深い内容ばかりで、特にこの一言は心を動かされました。
「私は、ゲーム作りそのものに、奥深さ、凄みみたいなものを感じるんです。ある1つのゲームを組み立てるということは、操作と遊びの構造を一体化させながら、何かのテーマ、コンセプトを貫いて延々と試行錯誤を繰り返すということ。膨大な可能性を追求して、究めるように収束させていく、そんな風に作られるものって、他にあまりないんじゃないかと感じるんです」
(本書89ページより引用)
映画や音楽。小説といった娯楽に比べゲームというものはまだ歴史の浅いこともありいまいち敬意が払われることがなかったように感じますが、映像や音を組み合わせた複合的なものでもあり、他の娯楽にはない双方向性というものを有しているということから、現在のものや今後生まれるであろう様々な新しい技術を取り込みそれらを活かす発想次第では十分以上に文化として成立するポテンシャルを秘めているのでは、ということは今までにさんざん方々で語り尽されてきたかと思いますが、この一言で改めてそれらのことを実感しました。
本と並行してネットで更に色々と調べてみると岩田社長が残した功績がまだまだあることに驚きましたが、そのうちのひとつであるニンテンドーダイレクト発足の話は特に印象的で、当時のニンテンドーダイレクトの映像を見るとそれが生まれた経緯を知ると「直接!」という言葉に込めた思いの強さが伝わってくるようでした。
主な内容としてビデオゲームの草分けであり、TOYOTAと並ぶ世界的なブランドでもある2008年に起きたリーマンショックにも揺るがなかった任天堂という会社の強みの正体は何なのか、という切り口で当時の大ヒット商品『ニンテンドーDS』や『Wii』がいかにして生まれたのか。また任天堂がどのような考え方に基づいて経営しているのかであったり、その中心人物の話や会社の歴史などが全8章に分かれて書かれていました。
読み終えたばかりの感想としては、当たり前かもしれませんが任天堂という業界トップの大きな企業であっても常に新しい道を懸命に模索しているということと、何よりも個人的に一番興味をひかれたのは、ゲーム産業がすでにかなり大きくなっている現代より少し前の時代。
80、90年代のかなりの勢いでゲーム産業が大金が動く一大産業へと大きく成長を遂げ、世間への影響力と存在感を増しつつある真っ只中に、セガ・オブ・アメリカの社長を務めたトム・カリンスキー氏が懸念していた、ゲームという商品が家族の中での溝を生み、子供の教育と健康に悪影響を及ぼしているのではないか、という問題に対しての解答とも言える当時の任天堂の社長を務めていた岩田氏が世に送り出した『ニンテンドーDS』と『Wii』の誕生の経緯の話でした。
リビングのテレビを通して家族が触れ合うきっかけのひとつを提供したWiiスポーツ等であり、 医療施設に取り入れた事例もある健康増進を目的としたWii Fit。子供だけでなくゲームへの関心が薄い中高年層をも巻き込んで社会現象にまでヒットした知育ソフト『脳を鍛える大人のDSトレーニング』通称『脳トレ』は、上記のカリンスキー氏の葛藤に明確な解答と結果を示した商品そのものだったのでは、ということを読み進めていく間にはたと気が付きました。
またそれらの画期的な発想から生まれたゲームソフト及びハードは、新しいゲーム体験とまたひとつゲームというものの新しい可能性を提示したということも分かりました。
更に読み進めていくと天才的プログラマーだった話や社員との個人面談であったりプレゼンの上手さであったりと、当時の岩田社長の人となりが分かるエピソードもまた面白く興味深い内容ばかりで、特にこの一言は心を動かされました。
「私は、ゲーム作りそのものに、奥深さ、凄みみたいなものを感じるんです。ある1つのゲームを組み立てるということは、操作と遊びの構造を一体化させながら、何かのテーマ、コンセプトを貫いて延々と試行錯誤を繰り返すということ。膨大な可能性を追求して、究めるように収束させていく、そんな風に作られるものって、他にあまりないんじゃないかと感じるんです」
(本書89ページより引用)
映画や音楽。小説といった娯楽に比べゲームというものはまだ歴史の浅いこともありいまいち敬意が払われることがなかったように感じますが、映像や音を組み合わせた複合的なものでもあり、他の娯楽にはない双方向性というものを有しているということから、現在のものや今後生まれるであろう様々な新しい技術を取り込みそれらを活かす発想次第では十分以上に文化として成立するポテンシャルを秘めているのでは、ということは今までにさんざん方々で語り尽されてきたかと思いますが、この一言で改めてそれらのことを実感しました。
本と並行してネットで更に色々と調べてみると岩田社長が残した功績がまだまだあることに驚きましたが、そのうちのひとつであるニンテンドーダイレクト発足の話は特に印象的で、当時のニンテンドーダイレクトの映像を見るとそれが生まれた経緯を知ると「直接!」という言葉に込めた思いの強さが伝わってくるようでした。