NetflixがとにかくHIP HOP系の宝庫だったので、おすすめ動画・番組をざっとご紹介

2020/03/05

音楽

ヒップホップは正直以前はそこまで興味のあるジャンルではなかったのですが『GET DOWN』というドラマを見たことをきっかけに興味を持ち、そのままネトフリの検索で探すと関連があるわあるわで、さっそく見たり更にあれこれ調べたり聴いたりしてみると他の多くの音楽ジャンルと同様に先人達のテクニックとナレッジの集積と、時代の背景と関係した紆余曲折の歴史の歩みがあり、その誕生から発展の経緯を含めて実に奥深く、興味深いものがあることが分かりました。



※最初に注意書きですが、現在(2020年3月5日時点で)見られるものになります


GET DOWN(ゲットダウン)




まずはヒップホップにそこそこ興味があるけど、あんまりよく分からないといった方に入門用として一番おすすめなのがこのドラマです。
堅苦しいドキュメンタリーとかではなくドラマ(物語)なので最初の入口として入り易く、親しみやすいのではないかと思います。

シーズン1の最終話のラップバトルの盛り上がりは個人的に一番の見どころです。
時代設定はオールドスクール時代で、グランドマスター・フラッシュが師匠的なポジションで出てくるのが熱いですね。

リリック(詩)の才能がある青年が主人公なのですが、腕利きDJや師匠(とにかく台詞がどれも名言)の力を借りながらも、仲間たちと持前のその力でシーンを切り開き盛り上げていく様は胸が熱くなるものがありました。

残念ながら制作コストがかなり高額なことからシーズン2で打ち切りになってしまったらしいのですが、一応きりのいいところまでは終わっているので、特にヒップホップに限らず音楽好きな方にはご視聴をおすすめします。

余談ですが以前Spotifyで何気なく検索してみたところドラマのサントラがあったので、ドラマを見終わった当時はよく流しっぱなしにして聴いてました。


ヒップホップ・エボリューション






シーズンごとの大枠の中で更に各回ごとに毎回時代やジャンル、或いは土地(都市や地方)ごとのカテゴリで分けられた、各カテゴリを代表する著名なDJ、MC/ラッパーにインタビューする形式で、当時の様子を振り返ったりする番組です。

これを見ると一番初め。その誕生のきっかけから時代の流れ共に新たにどんなジャンルが台頭してきたのか。
そしてその後の変化の著しい、どんどん細分化していくジャンルの解説やヒットの経緯、勃興あるいは衰勢を具体的な曲名やグループ名を出しながら紹介してくれるので、まったくの知識ゼロの状態でもよく分かります。

具体的な曲名を出す時はまさにその音楽が流れたりするのでいちいち調べて聴く手間がなくていいという分かりやすくていいですね。

上記のゲットダウンとあわせて見るとより理解が深まるのではないかと思います。
結構人気シリーズなのかコンスタントに新たなシーズンが更新されており、現在はシーズン4まで配信されています。


リズム+フロー




輝け! 未来のヒップホップスター。カーディ・B、チャンス・ザ・ラッパー、T.I.といった大物審査員を前に、成功を目指してしのぎを削るスターの卵たち。オーディション通過者は、サイファーを含む数々の課題に挑み、これまでに磨きをかけた才能をラップバトルで競い合う。与えられたチャンスはみんなに、だが栄光をつかみ取れるのは1人だけ。
Netflix公式より引用

カーディー・B、チャンスザラッパー、T.I.の3人がロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタ、シカゴで地元の有名ラッパーと共に、その土地で実力あるアマチュアラッパー達を集めて様々なラップ技術で競わせその腕を審査するというバラエティ番組です。

物凄く簡単に説明すると、TVチャンピオンのラッパー選手権(今までそんな回があったのかはさておき)みたいな感じです。
というか優勝者はプロデビューなのでオーディション番組と言った方が正しいかもしれません。

どこの国もバラエティ番組の作りって結構似るものなんだなという意外な発見があったりして面白かったです。
こういう番組あるあるかもしれませんが、密かに誰かを応援し始めたりその人が健闘してたりするとなんだか楽しくなってきます。

実に個性的な参加者たちと、作曲からライブパフォーマンス、サイファー、ミュージックビデオ審査など多岐に渡る審査方法でどの審査も見てて飽きません。
そしてこの番組を見るとラップというのがひとつの卓越した技術ということがよく分かります。
リリックにはリアルな体験による共感と強い説得力を持たせなければならないというその難しさにまたうならされます。

審査員である3人の審議コメントなどを聴いていると、プロの現場で養われた厳しくも確かな目線は、まだアマチュアの若手にとっては得難い価値があるように感じます。
特に歌詞忘れについては非常に厳しく、言葉というものをとても大事にしているんだと思わされました。

T.I.によるヒップホップの構成要素である序文、比喩(メタファー)、パンチラインの解説は一視聴者としても為になりましたね。
余談ですが作曲中に時折写るPC画面は大体FL Studioの画面なのが、やっぱりヒップホップ系、トラップ系のトラックメイクに異常に強いのはFL Studioだなと思わされるばかりです。


RAPTURE ヒップホップの世界






ロジックやNASなど毎回一人のアーティストをフィーチャーし、インタビューやライブ映像などを交え紹介や解説している伝記ドキュメンタリー番組です。
現在シーズン1で第8回まで配信されていました。自分の場合は知識不足の為半分くらいしか知りませんでしたが、該当のアーティストのファンには特に見どころが多いんじゃなかと思います。

他のドラマ系としては


2PACとビギーの殺人事件を取り扱った捜査ものドラマの『UNSOLVED:未解決ファイルを開いて』と。アトランタが舞台でヒップホップ要素がてんこ盛りのコメディードラマ『アトランタ』も面白かったです。

アトランタは主人公のいとこにペーパーボーイというラッパーが出てきますが、コメディーということもあって肩肘はらずに気軽にながら見できるのもいいですね。
特にシーズン1の第五話のジャスティン・ビーバーの回と第七話の人種転換の回はめちゃくちゃ笑わせてもらいました。

ドキュメンタリー系も豊富に


またアーティストのドキュメンタリー系も豊富にあり

Snoop Doggの『ロード・トゥ・ライオン』

https://www.netflix.com/jp/title/70261178


『N.W.A & EAZY-E:キング・オブ・コンプトン』

https://www.netflix.com/jp/title/80108961


TRAVIS SCOTTの『LOOK MOM I CAN FLY』

https://www.netflix.com/jp/title/81046796


などがありました。全部見ましたがどれもなかなか面白かったです。
音楽ドキュメンタリー番組はヒップホップに限らずたくさんあるので、機会があればそれもカテゴリごとなどにまとめて紹介しようかなと思っています。

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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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