【制作企画・第2回】作品の骨格となるシナリオの元ネタ、アイデアを考えよう

2020/01/12

制作連載企画2020

前回で今後どのような作品になるとしても、まずは元となるシナリオを作ろうということまでは決まったので、そのシナリオ作成の為の事前準備として素材集め。シナリオの材料となるアイデア出しをしていこうの回です。



まずはアイデアを出す前に、大体の方向性決め


年が変わり2020年となったところでこの字面を実生活のあちこちで見ることになっていますが、この2020というのはなかなかにきりがいいし語呂が良いしで、何か節目的な印象があるな、という風な感じを受けました。

そして2000年ほどではないにしろ、20が二回繰り返されるというのは字面的(見た目)にも何か未来的なものを匂わせるものがあるなと。
例えば2000年の時に(別にもっと前でもいいんですが)それから20年後である2020年に思いを馳せる時に、何かとても未来的でまだ見ぬ技術も多くあり、生活環境や生活スタイルもかなり変わっているのでは? みたいな。

人知れず凄い技術なんかが水面下で進んでいて、その時にはすでに実用化されたりなんかしているんじゃないだろうか的な。
ムーアの法則的に一気に進化の速度が上がっていった結果、たった数年で物凄い変化があるんじゃないだろうか。

最も有名な公式は、集積回路上のトランジスタ数は「18か月(=1.5年)ごとに倍になる」というものである。
これを式で表現すると、n年後の倍率 p は、

      p=2^{{n/1.5}}


   となる。したがって、2年後には2.52倍、5年後には10.08倍、
   7年後には25.4倍、10年後には101.6倍、15年後には1024.0倍、
   20年後には10321.3倍ということになる。


なんていうある種の楽観的な、今はまだまだ漠然としているけれど今後大きく発展・変化してく可能性へのポジティブな(あるいはネガティブな)ぼんやりとした未来へのイメージを持っていたんじゃないかなとあくまで個人的には思いました。

ということでどうせ2020年に出すのなら、何らかの未来的な要素(環境・技術など)を含んだものにしたい。
そしてこの題材なら自分が興味・関心があって制作モチベーションも持続しそうなので、この方向性にしました。


方向性に沿ったアイデア出し とにかく何でも出せるだけ


大まかな方向性が決まったところで、次はこれに沿ったアイデアを出していきます。
今回の作品の為に新しく考えたもの。そして日ごろ見聞きして気になったもの書き留めているアイデアメモ帳を引っ張り出し(というほどまめにつけている訳でも、ちゃんと整理分類されたまとまったものでもないのですが)その中からシナリオの元ネタになりそうなもの、かつ方向性にあったものをいくつか選んでみました。

<未来はどうなっているんだろう的な疑問を含んだもの>

・AIはこれからどんな進化・発展をしていくんだろうか あるいはどこかで進化は止まってしまうのだろうか

・上記の補足として、AIはシンギュラリティを迎えるのか否か

・AIによって仕事が奪われる未来と奪われない未来

・将来どんな仕事がなくなって、新たにどんな仕事が出来るのだろうか?

・未来の音楽(を含めたエンターテイメント系)ってどうなるんだろう的な話

・未来の生活環境はどんな感じに変わっているのだろうか
→その発展として、どんな風に便利になっているだろうか(以下)

・例えば移動手段は? プレイスポットとしては?

・例えば飲食店、ショッピングなんかは? 広告は?

・例えばeスポーツなんかがより発展したら?

・例えば未来に都市伝説があるとしたら、どんなものがあるのだろう?


<バーチャル(仮想空間)的な要素を安易に付け足したもの ※メモ書きあり>

・バーチャルスクール

・バーチャルオフィス

・バーチャルスポーツ

・バーチャルカジノ(割とベタな気が)

・バーチャルキャバクラ(これも?)

・バーチャルタレント(すでにありそう)

・仮想空間で観光旅行(十分ありそう)

・バーチャル博物館(これもありそう)

・バーチャル墓参り(あったら面白そう)

・バーチャル内にバーチャル空間(入れ子式、またはフラクタル構造的なもの)があったら?

方向性自体が割と漠然としていためか、相当とっ散らかった感じですが元ネタとなるアイデアとしてはこんなものが思いつきました。
恥を忍んで何でも出せるだけ出したせいか後半は段々と大喜利染みたものになってきたような気がしますが、アイデアが薄まっていって出がらしみたいになったせいかも(?)しれません。

しかし自分で挙げておきながらこの中のアイデア単体でシナリオ一本書けと言われたらかなりきつそうなものもいくつかあるのは明白で、あくまで物語の一部分的なものにしかならないだろうなあというのと、他のネタやアイデアと足してもよさそうなものもあったりと。

いわば調理前の素材そのままの原材料みたいなものなので、ぱっと思いつきの曖昧で漠然としたこれらのものを整形(整理)選別、味付けなどしてより強固なシナリオの礎となるまで、アイデアを固めていく必要がありますね(実に分かり易い次回への布石)


さいごにちょっとモチベーション的な話


制作を続ける上においてやはりおすすめしたいのはまず最初に、自分が興味・関心のある分野で、制作モチベーションの持続する題材を選ぶのが一番良いと思っています(作っていくうちに段々と興味を持ってくる、ということも多いかと思いますが)

当たり前といえば当たり前なんですが、これから制作にあたり決して短くない時間を費やすことになる上に、かつまたあれこれ調べたりする気力やより深いところまで掘り下げるエネルギーも、モチベーション(やる気)によってかなり左右されるのでより広がりのあるものを。より良いものを、より楽しく作る為には興味・関心があるもの。または作っていて楽しいもの、やりがいのあるものにするのが特に商業ではない、あるいは商業的な側面をメインに据えないあくまでインディペンデントの制作者にとっては一番大事なんじゃないかと個人的に考えております。

とは言っても色々な制作系のウェブサイトをちょっと覗いてみますと、皆それぞれ自分のやりたいもので楽しく作っているのは十分過ぎるほど分かりますので、こんなことをあえて書かずとも、とは思いましたがこれから制作を始める方にとっては多少なりとも道しるべ的なものになるのではないかと思い書きました。

次回予告


ということでまだ少しゆっくり目ではありますが、徐々に制作が進んではきた気はしますがどうなんでしょうか。

それでは次回の第三回では、今回出たいくつかのアイデアをより具体的な形に固める作業をします。
要はシナリオとして書きだせるくらいまでに。あるいは大まかな設計図を作れるくらいまでアイデアの選別、ブラッシュアップ、補強していこうの回にしたいと思っております。

自己紹介

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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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