逆に湯水のごとくアイデアがどんどん溢れたとしたら、後はそれを選別するだけでよくなり、ずっと制作は楽になる筈ということで、然るべき時に然るべきアイデアをそして出来れば難なくスマートに閃きたい、そんな時に役に立つかもしれない、おすすめのアイデアのひらめき方を三つ厳選してみたいつもの制作連載企画の番外編のコラム的な記事です。
なぜ実際に有効だったのか?
所属サークル、自サークルあわせていくつか制作物を作ってきましたが、今までを振り返ってみますと出て来たアイデアの素材どう料理するかという部分で悩んだり考えたりすることは多いですが、何にも出てこず(もちろん尽きる時もありますが)困ったという経験があまりなかったので、改めてその理由をつきとめ、記事としてまとめて役立つものにしようと思った次第です。
ということで今までどこかで学んだり自分で考え出した手法の中で、実際に自分で試してみて良かった、有効だった手法をご紹介します。
その1:一度脳に課題をしっかりセットし、一旦完全に忘れる
この手法は制作に限らず、仕事なんかでも無意識に行っている方も多いかと思いますが、まず一度そのものごとについて真剣に考える、という手順を踏んで、その取り組んでいる問題(あるいは課題)をしっかり脳にセットします。
ここまでも大事ですがこれからももっと大事で、問題を脳に根付かせら一旦まったく別なことをする。一度その事柄からすっかり離れてしまうのが第二の手順です。これはもう完全に忘れるくらいでいいと思います。
やり方はこれだけです。
なぜなら、一度すでに無意識の内に脳内にフィルターが出来ているので、必要な情報と不必要な情報の取捨選択が出来る状態になっているので、後は焦らずじっくり待つだけでOKです。
つまりこうして必要なものだけを取得できるアンテナが張られることにより、実生活の様々な場面において目や耳にとびこんでくるあらゆるものが問題解決のヒントとなり、それを受け取れる状態となる訳です。
実際この状態から案外意外なところから、良いアイデアのネタが転がり込んでくることが多々ありました。
どれくらい良い解決策が思いつくか、あるいはアイデアが思いつくかは最初のステップの真剣度にもよるような気がします。
そしてそれが解決した時のカタルシスも比例して大きくなります。
その2:ある物語の続きを自分なりに考えてみる
次のやり方はアイデアの出し方のひとつとしてだけではなく、想像力の鍛え方として割と有名な手法ですが、例えば何かしらの小説なり漫画なり映画でもドラマでも終わりまで一気に見ずに、ラスト付近で読むあるいは見るのを一旦止めて、続きを考えるという手法です。
これは特に自分が面白く感じたものだとよりいっそう効果的です。
そして一つではなく、いくつかのパターンを考えてみるのもいっそう効果的です。
例え想像した結果と違っていたとしても、それはまったく関係なく自分なりに考えたという経験は確実に蓄積されるので、いつかどこかのタイミングでの制作に生きるのは間違いないと思います。
またその自分なりに考えたものから、新たなアイデアの種になることも多々あるかと思います。
その3:まったく別の分野のものからヒントを得る
映画やドラマなんかでもよく見るシーンの一つに、ある大きな問題・課題を抱えている時にまったく別なもの、分野からヒントを得て斬新なアイデアが閃く、というパターンを見ることが結構ありますが、まさにその方法です。
刑事ものやサスペンス、ミステリーものなんかでも、一見まったく無関係とも思えるものから、事件解決の糸口を見つけることなんてありますが、例えばお調子者のキャラが変な行動を起こして、何を馬鹿なことをやっているんだ、的なコメディっぽいシーンの時に思わずそれを見ていた主人公がはっと解決法を閃く、なんていうのは一種の様式美のようなものかもしれません。
これはある種、前述したその1の手法の脳に課題をセットする手法と似ているような気がします。
いかに一見無関係なもの同士を結びつけるか。
どんな小さな共通項でも見つけようとする努力や工夫があれば、十分有効な方法だと思います。
さいごに
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
出て来たアイデアの良し悪しはさておきとしまして、これでまったくアイデアが出てこなくて困るということが少なくなる、少しでも何かしらの制作の助力になればさいわいです。