【Steam一週間限定セール対象ゲーム】Narcos Rise of the Cartels(ナルコス ライズオブザ カルテルズ)を遊んでみました

2020/04/04

steamゲーム

新シーズンのメキシコ編も面白かったし勿論その前のもで、スマホ版のカルテルウォーズはやったけどもっとじっくり腰を据えて出来るゲームが無いかなと、何かの折にストアページで見かけてからずっと気になっていたゲームなんですが、今まさに開催中の一週間限定セールで半額になっていたのでこの機会に買ってさっそく遊んでみました。






Narcos Rise of the Cartels ストアページ


日本語対応で特に翻訳パッチ等の必要もありませんでした。スチーム実績は34個ありました。
概要を見ると発売日が2019年の11月と結構新しいゲームなんですね。

登場キャラ的にもドラマ版のシーズン1(と2?)がベースになっている感じです。
ゲームジャンルとしてはターン制のストラテジー(戦略)ゲームです。




静止画だと分かりませんが、BGMにちゃんとボーカル入りのナルコスのオープニングテーマ曲が流れています。これだけで結構テンション上がります。

さっそくプレイ




立ち上げるとなかなかドラマ的な雰囲気のあるオープニングが始まりました。

最初のムービーとかにも実際のドラマの映像が使われていたりと、ドラマのファンには嬉しい配慮がそこここにあって良いですね。



新しいキャンペーンを選ぶと勢力の選択画面になりました。
最初カルテル側は選べませんでしたが、後にDEA側で少し進めたところ割と早い段階(確か1ステージクリア)で開放されました。





こちらがカルテル側の面子ですが、カルテルにもちゃんと序列があって、シカリオとかヒットマンはまだ分かりますが見張りというのが若干面白いですが、ぱっと見ドラマ版のキャラはいなさそうです。
プリーモと書かれているキャラがどう見てもグスタボだと思いますが、なんでプリーモという名前なのかは分かりませんでした。
しかしこの画面だけみるとなんだかFPSゲームみたいですね。

ということでまずは最初のDEA側を選ぶとチュートリアルが始まります。




そして無事チュートリアルが終わるとなんとドラマ版の映像のオープニングが。





マーフィーとペーニャが登場。このかっこいい導入には否が応にもゲーム本編への期待が高まります。


(ほぼ)フルボイスがドラマファンに嬉しい




幕間のナレーションやら、ゲーム内でもカーソルでマーフィーを選択しただけでも、キャラを移動しただけでもとにかく喋りまくってます。これは結構良いポイントです。



こちらはチュートリアル時のテキストですがカリージョ大佐も言葉遣いの汚さがちゃんと再現されて思わず吹き出しました。
ドラマを見た後だとかなり過激な人物というイメージがあるのでそれは別にいいんですが、このアメリカの大使の台詞是非見て頂きたいところです。



思わず二度見した上にあれ、友達だったかな? と首をかしげたくなる程のフランクな様子です。確かドラマではこんなにくだけたキャラではなかったような……と思っていましたがこのガキ大将っぽい調子が段々癖になるというか、次はどんなセリフをしゃべるのか気になってきてその為にミッションを進めたくなってきます。



パブロの声は実際のドラマの俳優の方と声が違っていたので、多分別な方かと思います。マーフィーはおそらく同じではないかなと思いますが。



シーズン1の1話に出て来て早々に退場した懐かしキャラ。コックローチ氏も登場。

基本操作はスタンダードなストラテジー仕様


WASDで上下左右。QとEで左右回転。マウスホイールでマップの拡大縮小とこの辺りは他のスタンダードなRSTで履修済みなのでまったく問題なかったです。

マップの移動がややもっさりしているのと、キャラが屋内に入られると中を見るのが少し手間になるというのが気になりましたが、遅さの方はもしかしたらグラフィック設定を下げることで変わるかもしれません。



最初はカリージョ大佐の直伝のチュートリアルで基本操作は学べるうえに、割とシンプルなゲーム性なのでとっつき安くて助かりました。

なんだかこういう系統のゲームって見た目からして煩雑で難しそうな感じがして敬遠されがちですが、このゲームは比較的操作も簡単で覚える事も少なく、かといって戦術の幅が狭い訳でもないので、割と好みのバランスでした。


とにかく次々とミッションを進めていこう




まずは丸型の枠のサイドミッションをこなしますが、そのステージごとの規定数のミッションをこなすと、ひし形のストーリーミッションが開放される仕組みでした。

ちなみに第一ステージは二個のサイドミッションのクリアで開放でした。上の画像のステージ3は画面上部の通り三つクリアで開放になってますね。



しかながらミッションを行うには費用がかかる斬新なシステムでした。無料で出来るミッションもありますが、勿論見返りの報酬は低くなるようです。

これまたなんだか現実的ですが、経費は無尽蔵ではないので予算との闘いでもあったのかなと想像で補いつつも、一回一回のミッションに緊張感が出るのでこれはありだなと個人的には思いました。

おそらく一番お金を使うのがキャラを雇用する時ですが、レベルの低いキャラなら安いし、どうせミッションをこなしていればスキルポイントは余ってくるというのあって、スキルを振るだけなら低レベルでも全く問題ないのでそこまでお金に困ることもありませんでした。



ステージの最後のストーリーミッションを開始すると、ドラマの映像入りだったりする字幕つきのムービーが流れますが、これが結構雰囲気を盛り上げてくれます。







CGも結構凝っている感じです。

戦闘は割とゆったり目


まず開幕は展開から始まりますが、あんまりくっつき過ぎるとまとめて被弾ダメージが入るので、ばらけつつある程度連携が取れるくらいで配置します。



まっさきに遮蔽物を探してダッシュスキルで駆けこんだりリロードのタイミングをうかがったりと、ターン制ではあるものの銃撃戦の雰囲気は結構あります。

DEAとカルテルの交代制ターン制バトルなんですが、1ターンにつき動かせるのは1キャラのみ。しかも基本的に移動と攻撃それぞれ一回行動です(ものぐさですね)



画面左下のキャラ絵のところに青緑色の菱型マークとオレンジ色の丸型マークが並んでいますが、菱が移動ポイント(と勝手に呼んでいる)で丸がアクションポイントです。1ターンでそれぞれ一回づつ使えます。
それぞれの意味は

移動ポイント

移動か休息(回復)かどちらか

アクションポイント

銃撃かリロードかどちらか
あるいはスキルを使ったりも出来る

という具合でそのまま何もせずターン送りした場合、カウンターポイントが1入って、移動(または休息)かアクションかどちらかの行動をした場合は0.5ポイント。
どちらも使った場合は0ポイント。

このカウンターポイントが入ると1ポイントにつき一回、相手が射程に入ってきた場合反撃が出来るようになります。



しかしゆったり目と安心してのんびりコーヒーなんかをすすっていると、いきなりTPS(FPS)的なシューティングが始まるので要注意です。

これが起きるタイミングはクリティカルヒット時の追加攻撃か、相手が自分の射程に入ってきた時のカウンターアタック時です。



どうせターン制だから敵の番は何してても余裕でしょ、と緩みがちになる気持ちにこのシステムがほどよい刺激を与えてくれます。

急にゆっくりになったりするエイムが難しくてつい何度もやりたくなりますが、そう頻繁に出来るチャンスがこないのがちょっと残念でした。

キャラごとの特徴、使い分けとちょっとした戦術(DEA編)





キャラの職業によって使える武器が変わったりスキルも違うので、色々な局面に合わせてキャラを選別する楽しみがあります。


DEA

なんといってもDEAはメイン武器がショットガンなので、近距離でかなりの威力を発揮。
スキルも回復など補助系で優秀なものが多いので、使い勝手が良い。一人はいれておきたい。

警察

体力が少なく武器もベレッタのみと威力が弱い印象だが、移動範囲も広く攻撃回数が多かったり全体回復も出来たりとと補佐的な役割で輝く印象。
スキル次第では十分活躍できる。

サーチブロック

メイン武器はMP5でサブはベレッタ。
警官と特殊作戦部隊とちょうど中間的な感じっぽい。

届く範囲は短いものの、威力があって範囲攻撃の破片手りゅう弾が強いので、一人は部隊に入れておきたくなるキャラ。
というかこれが入っているとまさにナルコスをプレイしている気になります。

特殊作戦部隊

見た目からして完全に軍隊。
メインがM16と攻撃力、精度は文句なし。

移動距離も広く、自己回復スキルも取得できる。なんといっても精密射撃の使い勝手はピカイチ。
おそらくどのミッションでもスタメンとして活躍できて、メインの火力となる。


最後のデモリションは次の項目をご覧ください。


デモリション強すぎ




高低差があっても、遠くにいても
 


まとめてデモリションのM79の餌食に。左下のキャラ画像も心なしか得意げな顔に見えてきますが、複数の敵をまとめて倒すと「弾丸の節約」のスチーム実績が解除されました。

かなり遠距離攻撃な上に範囲ダメージで中心はなんと4ダメージ。大体のキャラは体力8以下なので2発で倒せます。
しかも体力が多く、回復スキルで3ポイント回復が使えます。

これにはもうあいつ一人でいいんじゃないかな、という感じにもなりますが、ちゃんとデメリットもあって、反撃(カウンターゲージがそもそもない)が出来ないのと、重装備の為大きい段差が越えられなかったりするので、そこはやはり一長一短です。
割とどうでもいい話ですが休息コマンドを選んだ時に、ヘルメットの上から汗を拭うのはご愛嬌ですね。


スキルポイントでキャラを強化可能



無事ミッションをこなすことで、各キャラに一定数割り振られるポイントとは別に、ボーナスポイントがもらえるので、それを割り振ることによりレベルアップできます。



ミッション後のリザルトで貰えるポイントは別に、下記のように任意でポイントを振り分けることもできます。


 




レベルアップすると1レベルごとに新しいスキルを二つ取得できました。つまりよくあるパークシステムですね。
こういうのはどれを取るか悩みますが同キャラで、別パークで育てての予備というのも色んな局面に対応できるようになって使い勝手がよくなるかもしれません。

キャラロストはお金で解決




レベルによって変わりますが怪我くらいなら少額ですぐ治せます。
が、ミッションで死亡すると二度とそのキャラは戻ってきません。

ついやらかしてせっかく育てたキャラが……となって最初は何度もやり直ししてましたがゲームを進めるとふと、お金もそうそう減らずスキルポイントも余ってくることに気が付きあれ、これ欠員が出た時はその度に徴用してもいいのでは? という結論に至りました。



じっくり一人のキャラを最強までに育て上げる、というよりかは都度調達でもなんとかなる、というのはなんだか現実的というか世知辛いですね。
ただし徴兵時に欲しい職のキャラがいるかは運しだいっぽいので注意が必要でした。

カウンターを駆使するようになると脱初心者っぽい


自分もやらかしましたが最初はまったく勝手が分からず、つい全員で突撃してしまう小学生サッカーやら、一人で敵陣に無謀に突っ込んだりなんかをやってしまいがちですが、そこをぐっと我慢して踏みとどまって仲間との連携やカウンターを駆使することによりかなり戦術の幅が広がりました。
カウンターは防衛戦の場合はほぼ必須な戦術といってもいいかもしれません。



1ターン行動なしでカウンターポイントが1溜まりました。
体力バー下にある目のマークの左の白丸がカウンターポイントです。

 

と、この様にたった一回づつしか出来ない貴重な移動かアクションかどちらかを抑えるか、両方とも我慢してパスすることによりカウンターポイントが溜まります。

例えばリロードだけとか移動だけのターンを作ったりとちょこちょこ貯めておいて、突っ込んで来た相手に手痛い反撃を食らわせる受けの戦いが出来ると、ちょっと脱初心者っぽいかなと思います。

警戒スキルを使うと周囲の味方キャラにカウンターポイントを付加させることもできますが、固まっていると一度の攻撃で集団で被弾するのでなかなか使いどころとタイミングが難しかったです。

結論:結構面白い


まだ始めたばかりの序盤かもしれませんが、おおよそのゲームシステムが分かってきた所で結論を言うと、結構面白いです。
しばらくメインゲームのひとつにしようかなと思っているくらいにははまりました。





レビューだと割と厳しめの意見が多いかつメタスコアが45点ということでちょっと構えていましたが、局面ごとのキャラの使い分けや、色々なスキルにはじまりあれこれ試行錯誤や工夫も出来るし、ドラマの雰囲気もしっかり出てるし、ちょっとしたTPSゲーム要素もあるしで、ナルコスのドラマが好きという点を差し引いても、そこまで言う程悪くないゲームだと感じました。



新しいゲームの為かグラフィックも綺麗な方で、ゲームとしても工夫や戦略的な面白味を感じられる要素があるのでセールで買うなら全然悪くない、特にドラマを視聴済みの方にはむしろ十分ありだと思いました。



DEA側のミッションボードにはポイズンの名前がありますね。まだロックされている数を見る限り結構長く遊べそうです。

おまけ

最後に、3ステージ目くらいのミッションをクリアした時の大使のセリフが面白かったので、締めとして載せておきます。





自己紹介

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個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

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