なぜ二つを組み合わせて一つにしたのか
今の進み具合と進行速度から考えて、一つのお話はサブ的な候補にするとしても二つ作るのはそれなりの時間もかかりそうで、かつエネルギーが分散しそうな気がしたのも大きいですが、かといってどちらか一本だけに絞るのはせっかく考えたアイデアがもったいないので、決して無理やり入れ込むことはないけれど、うまく取り入れられないだろうか。
と言いますか、案外この二つの相性が良さそうだったのでいっそまとめてみるのはどうだろうか、試しに組み合わせてみてから判断してもいいんじゃないかなと思った次第です。
ということで一旦どちらも解体し、パーツごとに分解。そして以前執筆TIPSの記事でご紹介した「あらすじミクスチャー法」を使って、さっそく二つを混ぜ込んで再構築してみたいと思います。
ベース(下地)のお話はどちらに?
観光旅行のあらすじでは仮想世界でのサバイバルか、その世界を救う為に箱庭的なシミュレーションで上手く持続するための運用するというメインの設定が良さそうに感じたのでそれを流用していくとして、基本となるお話のベースは博物館にしたらその要素をより上手く活かせて面白いんじゃないかなと思いました。
ということで博物館のお話を元にして、新たな観光旅行のあらすじで考えたものを付け加えて再構築してみますと
起:博物館へ
承:博物館の特徴の説明、アシスタントAIの登場。仮想体験へ
→ここで新たに課題が付け加えられる。例えば問題となる世界があって、そこの世界の概要説明と解決法の提案。
仮想体験内の箱庭的なシミュレーションの導入と説明もどこかに入れる。
転:何かしらの出来事が起こる(あるいはちょっとしたトラブルが発生するパターンもあり)
→問題の対処から解決までを入れ込む。
結:解決、あるいは仮想体験の終了、元の世界へ
このような感じになりました。
元となる博物館のお話は、全体を通してそこまで大きな達成すべき目的というものが無く、お話としての推進力が弱かったので、ちょうどいい具合に目的部分が補強されたように感じました。
物語の一連の流れも幾分スムーズになったような気がします。
更にそれぞれパートを更に3分割
では新たにミクスチャーして出来たこの起承転結を、今までと同じやり方でそれぞれ初めと終わり、その経緯と三分割にしてみます。
起パート
始め:仮想空間にある博物館の存在を知る
中間:目的地に行く方法の下調べと実行まで
終わり:駅(あるいはターミナル)から現地まで
承パート
始め:現地(博物館)に到着。AIアシスタントの出会い。その場所の説明など
中間:問題の把握、あるいは発生。最終目的の提示
終わり:問題解決の立案あるいは準備まで
転パート
始め:問題解決の準備、相談
中間:着手、紆余曲折(小さい問題→解決の繰り返しなど)
終わり:結果
結パート
始め:元の世界へ戻る準備、AIアシスタントとの別れ
中間:なし
終わり:元の世界へ、物語の締め
こんな感じになりました。
転と結は意外とそこまで大きな変化はありませんでした。
今回のまとめと次回予告
まだまだ大まかな骨組みですが、方向性と最後までの道筋が出来ていよいよ(ようやく)執筆が開始できる準備が整ったので、次回はまず簡単に設定を再確認しつつ、実際の執筆を始めてみたいと思っています。