JFK
ケネディ大統領の基本的な外交方針として頻出する言葉に「宥和」というものがあり、改めて言葉の意味を調べてみると、戦争を回避する実利的な非常に優れた政策であるように感じます。
宥和(ゆうわ)
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宥和政策とは、戦争回避、あるいは実用主義などに基づいた戦略的な外交スタイルの一つの形式で、敵対国の主張に対して、相手の要求をある程度受け入れることによって問題の解決を図ろうとすること。宥和主義とも。危機管理においては、抑止の反対概念として理解される。
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人類史にとって最も危険な局面だったキューバ危機を回避したことからも実に平和を望む大統領だったかというのがよく分かります。
それは兄が戦死したことや、自身の戦争体験に根差すものと言われていますが、本当に暗殺されたことが非常に惜しまれるとても立派なアメリカにおいて数少ない人民の大統領でした。
映画の感想
まず驚いたのが、ほとんど言ってよい程に事件の真相に迫っているのでは? というものが詳細に描かれていました。
特に良かったのは映画終盤の法廷のシーンで主人公でもある地方検事のジム・ギャリソンの怒涛の指摘と、心に訴えかけるメッセージ性のある言葉に胸を打たれます。
相当に無理筋なオズワルド犯行説
6秒に満たない間に3発もの弾丸を発射したのが、通信販売で買った粗悪な安物ライフルで、更に教科書ビルの狭い窓から木々の間の動く相手に照準を合わせながらというもので、検証ではリロードするだけでも時間がかかるタイプなので、どんなに腕の良い狙撃手でも不可能と言える離れ業の芸当を、そもそも射撃の腕がよくないオズワルドが出来たのか、と。
また同一方向からの射撃であるならば検死で判明することですが、狙撃方向を示す証拠を調べることが出来なかったこと。
そして極めつけはたった一発の弾丸が不可思議な軌道で「何度」も曲がり「何度」も体を貫通する非常に硬く強靭で摩訶不思議な銃弾、という説が強引な方法で公式見解とされていること。
映画でも説明していましたが発砲の間隔の短さや証言からも複数個所からの狙撃であった、というのがどう考えても真相で、オズワルド単独犯行という当時の公式見解は最近の世論調査でもそうだったように、昔からあまり信じられてはいないのではと思えます。
映画が進むにつれ次々に考えさせられる事実が出てきますが、事前準備として突然出没した複数の偽のオズワルド達がケネディ大統領の殺害をほのめかすかのような不穏当な発言を方々でしていたこと。またあえて人々の印象に残るような不審な行動をしていたこと。
これらの印象操作工作からあらかじめ暗殺の下準備をしていたことが分かりますが、そもそも犯行時間のオズワルドの動向からも犯行はかなり無理があるのでは、という説明もありました。
こうした予めの印象操作等の事前準備。事件後相次いで死亡する証人たち。
狙撃に関してもここまでの計画的で洗練された犯行かつ、それらの証拠の隠蔽や各種の圧力。証人の殺害。他の政府組織(FBI)の動員。メディアの操作までもの統率が可能となる圧倒的な権力を持つ存在が背景にあること。
これだけでも大分絞られますが、当時のアメリカ国民がこの暗殺事件を内部犯行によるクーデターだったということは理解できるとして、それがあくまでソビエトやキューバと結びついた一部の者、という説にどこまで納得できたかどうかまでは分かりません。
背景要因
映画中盤では内部告発という形で暗殺の理由についても仄めかされていましたが、その暗殺理由と上記の事柄を重ね合わせると更にクリアに見えてきます。
暗殺後の政府の急速な方針転換と、それによりどこか主に利益を得たか。また他の動機を見れば十分ですが
・ベトナム戦争撤退が無くなることにより大きな利益を得た軍需産業
・解体を免れたCIA
・ケネディ大統領に罷免されたCIA長官
この辺りが主たる要因であるのは確かなようで、他にも国民に有益な政策。無利子紙幣の導入等の複合的なものなのかもしれません。
映画では言及が無かったイスラエル情報部が関わっていたという情報が出たことや、ジョージ H.W. ブッシュの名前も上がってきたことを考えると、話は前に進んでいるのは確かなようです。
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ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は30年間、JFKが銃撃され死亡した日に自分がどこにいたか思い出せないと主張していた。
ブッシュ大統領はケネディ大統領暗殺の数分後にアリバイを証明するためにヒューストンのFBI事務所に電話をかけた。
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更新:JFK ファイル
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JFK は暗殺の 10 日前に UFO ファイルを要求しました
JFK は CIA の長官に手紙を書き、極秘文書の提示を要求しました。
JFK は UFO ファイルを要求しました!!
これは彼の死の 10 日前のことでした!!
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もし暗殺が失敗していたら9.11が起こることはなかったし、UFOに関する開示もされていたのではないか、とも思えこの暗殺事件はアメリカだけにとどまらない、人類にとっての大きな損失であったと言い換えられるのではと。
当時のケネディ大統領が国の利益や国民を犠牲にする内部の政府機関と結びつく、国をまたぐ国家を超えた存在があることをどこまで感知していのか。
あくまでアメリカ国内で完結する陰謀、腐敗と捉えていたのかは不明ですが、それらを排除する方法が直接的だった為、逆に排除されてしまったとすると、そこまでの広範な背景があるとは認識していなかったのかも、と一瞬思いましたが昨年読んだデーヴィット・アイク氏の『大いなる秘密』を踏まえると、その血統や家系から十分過ぎる程に最初から理解していたようにも思えます。
トランプ改革
ではどうすればよかったのか、どうすればその世界にまたがる広範なネットワークを破壊し排除することが出来たのかを考えるとその答えは今まさに展開されているQに関する一連のことでは、と思えます。
それにはこの暗殺事件の経験が活かされているようにも見えるのですが、自分がこの動きを知ったのはかなり最近の2020年ごろのことで、当時の大統領選挙後に世界各国で要人(政府関係や企業CEO等)が次々と辞任や死亡がどう考えても普通ではない数相次いでいたことを知ったことがきっかけだった気がします。
またケネディ大統領が近年まで生存していたとのポストもよく見ますが、当時の検死写真が顔が似ている別人の警官だった、との話からすると案外それはあり得るのでは、とも思えます。