不定期雑談 第66回

2025/05/28

雑談・ご挨拶など

以前書きかけだったものが書き終わったので、雑談の回です。


先月のはじめごろにヒトラーに関するなかなか驚きのデクラスをしたことも記憶に新しいアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領のポストで、マトリックスの象徴的なシーンのひとつ、モーフィアスがネオにレッドピルとブルーピルの選択を迫るところのもののようです。

今回のものはこの画像をきっかけに書き始め、なんだかんだとしているうちに書きかけになってしまっていた、マトリックスについての考えというものですが、とりあえず一旦書き終えることにしました。


情報源の正しさって何

ネットで割りとよく見る俗に言う陰謀論関連のやりとりのひとつに

「そのエビデンスは何?」
「ソースは何処?」
といったものがあります。

つまり証拠はあるのか? それは正しいのか? 出どころは?
と、これはその情報が正しいか否かを判断する為の質問という理由があるとは思われますが、どこまでいっても互いの意見は平行線で、よい落としどころが見つかったり、交わったりするパターンは見たことがありませんでした。

「ネットの情報なんて」
「嘘つき日刊CIAメディアの情報なんて」

と、おそらく互いが根拠とする情報源に対する信頼が無いことが理由なので、どちらかの考え方や価値観に変化が無い限り延々と平行線は続くのは仕方ないことなのかなと。

あくまで個人的な観点からするとそれぞれの特徴としてメディアを信じる人は権威や肩書き。単なる知名度。テレビによって発信されたもの、ということに重きを置いており、片やそれらを疑う人たちは情報を発するものの蓋然性。正統性や人間性を疑問視している傾向があるように見えます。

今世の中が深刻な問題を抱えているのは誰の目にも明らかとして、その原因をどこに見るかで解決方法が変わりますが、今現在的確な対策が出来ているかというとそうではないことも明らかとして、ここまで長い間問題が続きまったくもって改善されるどころかより悪くなる一方なのはそもそも大勢の人が本当の原因を見定めていないのでは? と考える方が自然ではと思えます。


ある事件や事故。事象の説明として、どちらの意見を採用するか

例えば日本から遠く離れた外国である事件が起き、メディアの報道が出たとして、すぐさま現地の人のSNSからそれを否定する情報が投稿されたとします。
では果たしてどっちが正しいのだろうと迷ったとすると、どちらの情報もつぶさに見てどっちがより正しいか。
蓋然性が高いのか低いのかを判断するかと思いますが、その基準はあくまで自分の経験や考え方。価値観に基くもので、それは事実や真実と同じであるとは限りません。

蓋然性
"
ある事柄が起こる確実性や、ある事柄が真実として認められる確実性の度合い。確からしさ。これを数量化したものが確率。「-の乏しい推測」
"

じゃあそれを確かめようと飛行機に乗り現地へと向かい、探偵のごとく聞き込みや現地調査。警察に協力してもらい、いちから全部証拠を調べるという訳にはいかず。
またその調査段階で嘘や騙し。勘違いがあったとしたら確たるもの、としたことでさえゆらいできます。
メディア報道も同様で、すべての裏を取る訳にもいかず、そんな事件が日々数件とあったら、それぞれの情報の正しさをすべて確認する術はありません。

つまり世の中のほとんどの人は、これがきっと正しい。これはきっと間違っている、という事実や正しさとはまた別の軸。誰の言っていることを信じるか。どれを信じるかということでこの世のほとんどのことは動いているということにある時から気が付きました。


現状を受け入れる(ブルーピル)か、現状変更(レッドピル)を望むか

今世の中が深刻な問題を抱えているのは明らかとして、その原因をどこに見るか。
あらゆることの正しさを調べ切れない、大体において何を信じるかで出来ている曖昧な世の中にあって、何を原因と見るかどの解決法を採用するかは本人次第ですか、陰謀論は主に視点をより広く全体的かつ複合的なものと捉えているように思えます。

一方既存メディアはそれぞれが単独で成り立ち、より狭く小さく世の中のことを説明しようとしているように見えます。

ここにそれぞれの性質の違いを見るのですがつきつめると、現状を受け入れる(ブルーピル)か、現状変更(レッドピル)を望むか、ともとれるなと。
陰謀論とラベリングされるものは大体、より良いものを目指す現状変更の視点が根底に見えました。

自分個人としては陰謀論と言われる情報に触れたことで国外にも目が向き、より多くの人の意見に触れることにより視野と認識が広がり、より批判的な思考が養われ以前の若干偏っていた考えから随分バランスのとれた見方ができるようになった感覚があります。

そして何よりだったのが、あまりにソースや確証を求め過ぎると何も動けなくなり、それを調べることに費やす時間の浪費が凄まじいことに気が付いたことと。
あらゆることについて最終的にどういったものを望むか、というゴールを常に考え方の中心に置く軸の大事さを学んだことでした。


マトリックスの外殻を強固にする、無意識のエージェントスミス達

自身のデーターをコピーし無限に増殖していくサングラスをしたスーツ姿の有名な敵キャラですが、これはまさに現代の状況を象徴的に現している表現だと気が付きます。
以前自分はメディアに対して

「サンゴ礁にイニシャルを彫ったり、雲仙普賢岳の件は本当にひどいものだったけれど、それは一部の者で」
「たまに悪意で人を貶めたり間違うこともあるけれど、大体はちゃんと調べてから報道しているのだろう」
「まさかそこまでの嘘はつかないだろう」

という認識で、無意識のうちに発言や発信しておりこのマトリックスを強固にする一助となっていたことに気が付きました。

これをひとつの例として、まるでひとつの思想が無限に伝播していくかのようにエージェントスミスのコピーが量産され、ネズミ算式にその認識が増えた分現状のマトリックスがより強化され、あらゆるものの正しさを調べ切れない世の中にあって、単に現状最も支持されている見解というだけでその枠からはみ出たものを意識的に、あるいは無意識的に排除しようとする人間が増えていってしまっているように見えました。

特にその例の最たるものとして、ここ数年におきたことは説明不要だと思いますが、それをきっかけにマトリックスを突破した人もいれば、逆に他の人間を現在のマトリックスに縛り付けようと更に躍起になった人との二分化が顕著でした。
超過死亡の数字で見ればそれ以前に問題と認識すらしないままに亡くなってしまった人も多かったのかもしれませんが。


深刻な問題を抱えている会社の例とすると

それを解決する為の会議が開かれているとして原因の特定や解決法の提案が出た際の視点・態度として、その根拠は? そのソースは? では一向に話が前に進まず、小さくとも実のある一歩を確かめること。
そしてそれを積み上げ最終的にどういったものを目指すかを明確にしていること。
常にそのゴールへと続く方向性がぶれないように注意することが重要と考えます。

現状の問題が一向に改善されないこと
原因の特定が間違っている
現在それに取り組んでいる人間の選定を間違っている
何らかの通説・嘘に騙されている

どの解決法を採用すべきかの判断としては
抑圧的な権威の存在と利害関係の影響力を常に考慮し判断する
解決法を提案している人間の正当性を調べる

あらゆるものの正しさを調べ切れない世の中にあって、これらの軸を基準として見ればより良い解決へと繋がるのではと考えています。








自己紹介

自分の写真

個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

ブログ アーカイブ

最新の投稿

【考察】ある血統2 南京ホラ話の出どころ

本当の歴史を隠蔽・改ざんし、自分に都合の良い嘘の主張をすることを歴史修正主義とは呼ばないそうです。

このブログを検索

サイトマップ・プライバシーポリシー

連絡はこちらまで

QooQ