今年の四月販売開始と割と最近出たばっかりなのに今回のセールに入れてくれるとは、なかなかの太っ腹具合に感謝しつつ、さっそくちょっとプレイしてみた感想の記事です。
それにしてもアイコンがまた良い感じですね。
日本語も公式で対応しています。
ゲーム概要
大都市ニヴァリスにて、クラウドパンクという会社に雇われた主人公ラニアが空飛ぶ車(ホバーカー)に乗って、依頼主の荷物を目的の場所まで運ぶだけ、というシンプルな説明になりますが、ストーリーを進めていくと、どうもそのクラウドパンクという組織が所々に非合法的な怪し気な雰囲気を徐々に匂わせてきます。
操作方法
サイバーパンクの雰囲気ばっちり
暗い曇り空と止まない雨。
煙の中に浮かび上がるネオンの光。
空中に浮かぶホログラフィックと怪しい日本語の看板の合間を窮屈そうにすり抜けるように飛ぶ飛行車(ホバー・カー)……
そして車から降り立ち一人称視点でふと見上げると、密集したビル群の明かりと煌々と光るネオンの光が。
こんな風景、光景を見ていると自然とニューロマンサーの第一部。千葉市憂愁(チバシティ・ブルース)の風景が自然と脳裏に浮かびました。
小説なので当たり前ですが、文字だけの表現でかなり生々しい、リアルなイメージが喚起させられていたことに今更ながらに驚きますが、その想像した映像とこのゲームの雰囲気が近しいということに二度びっくりです。
言わずもがなですが映画ブレードランナーで見た街並みともイメージはぴったりですね。
こんな風に想像上の未来の街並み。猥雑さが再現されており、サイバーパンクの雰囲気はばっちりでした。
配達用のホバーカーはまさにデッカード(ブレードランナーの主人公)の乗っているホバーカーの感じだったり、途中に挟み込まれる生身の動物が希少であるかのようなニュアンスの会話、AIとのやりとりだったり。更には街中の屋台なんかもは確実に製作者のブレードランナー愛、リスペクトを感じました。
それと個人的には、街中のクラブから漏れる雨音混じりの重低音が地味にゲームの雰囲気をよりいっそう盛り上げてくれているように感じました。
未来の世界の配達のお仕事 でもその中身は……?
アメトラの時も思いましたが、その役になり切って楽しむロールプレイとはまた少し違いますが、普通は絶対に体験出来ない(であろう)場所や世界で、その場のいち人物。住人となったような感じでただ淡々と、黙々と仕事をこなしてゆく感覚は十分味わえるかと思います。なんというかちゃんとした言葉にし辛い感覚ですが単なる楽しさ、面白味というよりかは、非日常感を味わえるという体験の新鮮さ、興味深さに近いような感覚です。
とにかくこういうものが好きなら、ただ単に何も考えず雰囲気にどっぷり浸かってみるのが良いかと思います。
未来のお掃除ロボットも活躍していました。
なんだか蹴っ飛ばすのにちょうどいい感じのサイズと位置ですね。
これは是非ともVRでやってみたい
プレイしていて思ったのが、これVRだったらもっと面白いのではないかな、と。
普通のものよりずっと没入感を得られるVRなら、よりこのゲームの雰囲気を味わえそうです。
(画像はネオ道頓堀を発見した時のものです)
ただその際にはボクセルではなくリアル寄りのキャラやオブジェクトにして欲しいのと、後はセーブデータを分けられるようにして欲しいなと個人的に思いました。
後はポルノグラフィティもアポロで歌っているように、街中に和服の美人の広告塔なんかが欲しかったですね(冗談です)
最後にあやしい日本語の看板ギャラリー
最後に、思わず突っ込まずにはいられない、ゲーム内で見かけたおもしろ看板をフォトギャラリー風に貼り付けていくコーナーです。
「ボケシ」って何? 謎の擬音? と思いきや、これは多分ボクシングのことを言いたかったんだと思われます。
これはまったく何のことかさっぱりでした。
美味しい、の下には麺類のネオンが。フォントが実に良い感じです。
君主とは?
カタカナ間違いあるあるの、ショッピングが「ショシピング」になっており、そこはかとない笑いを誘います。
ホロ現金、とありますがこれは多分ゲーム内通貨であるホロキャッシュのそのまま翻訳ではないかと推察されます。