現役PAに聞いた YouTubeなどの投稿動画やライブ配信時に有用便利な音響機材紹介

2020/07/19

制作用おすすめ便利グッズ

普段何気なく演奏配信や歌配信、ゲーム実況や雑談的な配信をYoutubeなどでよく見ていますが、少しでも良い環境で視聴者に届ける為に色々な工夫や機材やらを使っているんだなあと改めて思ったところで、じゃあ具体的にはどんな感じなのか。どんなものを使っているのか知りたくなったので知り合いの現役PAに投稿動画や動画配信時にどんな機材があるのか。何があると便利なのか訊いてみました。


まずはオーディオインターフェイス



画像:google画像検索

オーディオインターフェイスとは、もの凄く簡単に説明するとパソコンにマイクやギターなどの外部からの音を取り込む為の機械です。

何よりこのオーディオインターフェイスがあれば、すぐに手元でボリュームをいじれたり、ミュート(消音)したり、使う機材によっては本体機能でエコーなどのエフェクトをかけたり出来るので、特にライブなど生配信ではかなり有用な機材です。

選定の基準は?

いわずもがなですがまずは値段と機能になるかと思います。
必ず欲しい機能。あったら便利な機能など。あれば使う機能など。例えば手元ですぐにボリュームを調整したい。ボタン一つでミュートしたい。本体のパネルで出力している音量を確認したい。などなど。
使い勝手や用途。機能の使用頻度と価格・予算のバランスで決めるのがよさそうです。

個人的なおすすめオーディオインターフェイス


個人的に特におすすめなのがローランドのUA-4FXというものなんですが今調べたら、UA-4FXⅡという新しい製品が出ていました。残念ながらすでに販売は終了しているようですが、まだいくつかの店舗では販売しているようです。

公式リンク
https://www.roland.com/jp/products/ua-4fx2/




ROLAND UA-4FX2 オーディオインターフェース
 


なぜUA-4FXがおすすめなのかと言えば、その理由は大きく分けて5つほどあり

1.各種のエフェクト機能付き

例えばタイトルコールなど強調したい時に声にエコーをかけたりしますが、このエコー的な残響を作り出すリバーヴ機能があります。

少量かければいい感じの残響エフェクトのかかったボーカルも録れたり、他にもコーラスやボーカル音をくっきりさせるエンハンサーもありますので、特に歌配信でも活躍しそうです。


2.簡易ミキサー付き

MASTER-HiとMASTER-Loのつまみで高音域と低音域の調整が可能です。
そしてエンハンサーのつまみも使うことによって、更にくっきりとした音にすることが可能になります。

例えば放送開始時などによく声とゲーム音などのBGMのバランスを調整するやりとりを見たことがありますが、この時についどちらか低い方の音量を上げてしまいがちなんですが、上手い具合に声とBGMの音域の住み分けができると、そこまで音量を上げずとも聞きやすい感じになるのかもしれません。

しかしながらこういったエフェクトの鉄則はやり過ぎは禁物で、あくまで不自然にならない程度に各音域を調整すると良い感じになるかと思います。


3.手元でボリュームの調整ができて、入力されている音量が一目で分かる

入力されている音量が大き過ぎるとオーディオレベルがピークを越え音が潰れてしまいますが、現在の音量レベルが分かればこの問題を避けることが出来ます。
本体右上の5セグメントの表示でひとめで音量が分かるので便利です。

更にはすぐ手元で入力と出力のボリュームを変更できるのも便利で使い易い点です。


4.コンデンサーマイクも使えるファンタム電源を内蔵

後述するマイクの種類で説明しますが、電源がいるコンデンサーマイクが使えるのも便利な点です。


5.ギタリストに嬉しいエフェクト機能

ギターを繋げられるだけでなくコーラス、ディストーション、ディレイに真空管アンプシミュレーターもあります。


と、例を挙げるとなかなかの多機能製品ではないかと思います。



うちのUA-4FXも現役でリスニング用にも活躍中です。
と言いますか、今多くの企業が導入しているリモートワークやテレワークでもかなり活躍しそうですね。

ポップガードがあるといいかも


実況動画なんかを見ていると時々息がマイクに当たってボフッという音が聞こえてくることがありますが(強風がマイクに直接当たるとけっこう聞き苦しい雑音が出るのと同じ現象です)これを防いでくれるアイテムです。




micawber ポップガード
https://amzn.to/2BfWGO2


これがあれば、音を遮らずに余計な風を遮断できるので便利ですね。
構造が簡単なので、家庭にあるちょっとした日用品で自作している方もいるそうです。

後にリンクを貼ってご案内しますが、ネットフリックスのサイトにあったパートナー向けのヘルプページでは直接息がマイクにかからないようにずらして録る方法もあるそうです。

マイクはどれがいいの?


マイクは大きく分けて、ダイナミックマイクとコンデンサマイクの二つの種類があり、それぞれの特徴は

ダイナミックマイク

電源が必要が無い。安価で丈夫。湿度に強い。
コンデンサマイクに比べると感度が低く、ノイズが多い。

ライブハウスなんかではお馴染みのSHURE SM58はダイナミックマイクの有名どころですね。


SHURE ダイナミックマイク SM58
https://amzn.to/3jkzvDa


コンデンサマイク

電源が必要。感度が高い(ダイナミックマイクより高音域の音を拾ってくれる)
音質がクリア。温度や湿度によって雑音が発生する。

月並みですが予算と性能、後は指向性(音を拾う方向。エリア)の種類によってどれを選ぶかを決めるのがよさそうです。

ヘッドホンは?


ド定番のヘッドホン MDR-CD900ST

もちろん音の好みは個人個人であるとして、音声編集時はなるべく装飾されていないそのままの自然な音で聴きたい。
と、その用途に関して言えば、もはやドがつくほど定番のソニー製のヘッドホン、MDR-CD900STがあります。



SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
https://amzn.to/2OEikyk

必ずと言っていいほど大体の音楽スタジオにこのヘッドホンが転がっているくらいのもので、特に大体のボーカル音域の解消度に定評がある製品とのことです。

これだけ定番製品なので、イヤーパッドなど補修部品もすぐに買えてどこが壊れてもすぐに直せるのも良いポイントかと思います。


軽量ヘッドホン

音質はとりあえずそこまで気にしないけれど、側圧や重さなどの問題で長時間の使用となると少しでも軽いものが欲しくなることもあるかと思います。
そんな時におすすめなのがこのふたつです。



国内正規品】KOSS オープン型オーバーヘッドヘッドホン 折りたたみ式 PORTAPRO
https://amzn.to/2ZHb3EA

重量はなんとたったの60gと超軽量ですが軽くて良い反面、外部の音が聞こえてきたり結構音漏れするので注意が必要です。




JVC HA-S160-AA 密閉型ヘッドホン 折りたたみ式
https://amzn.to/3fJbZNZ

こちらも重量66gとかなり軽量で何より安く、音質もバランス良く各音域が出てなかなかのものです。

ネットフリックスが公開しているパートナー向けの「自宅環境の吹替のセリフを収録する」のページもかなり参考になりそう


自宅環境の吹替のセリフを収録する
https://partnerhelp.netflixstudios.com/hc/ja/articles/360047052733-%E8%87%AA%E5%AE%85%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%81%A7%E5%90%B9%E6%9B%BF%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%92%E5%8F%8E%E9%8C%B2%E3%81%99%E3%82%8B

ネットフリックスのヘルプページの中にありましたが、これも録音の際などに参考になりそうです。

さいごに謝辞


前回に引き続き音響系の記事でしたが、今回は大いに音響系の知識(特にマイクやヘッドフォンなど)をお借りしたり補足してくれた知人にこの場にて感謝の言葉を申しあげます。

録音後の音声編集については、こちらの記事もよろしければどうぞ。

音声編集だけでなく録音まで出来る驚く程多機能で便利なフリーの音声編集ソフトSoundEngine Free(サウンドエンジンフリー)


自己紹介

自分の写真

個人サークル「elh(エル)」及び所属制作サークル「future extra」にてオリジナルの電子書籍作品、ヴィジュアルノベル、RPGなどを作っています。 無料作品もありますのでお気軽にどうぞ。各作品の詳細及びダウンロードはelhのサイト及び各サイト様へのリンクにてご案内しております。 ハンドル名の由来は映画『2001年宇宙の旅』のHALプログラムを簡略化したものです。

ブログ アーカイブ

最新の投稿

【制作連載企画】第4回 善と悪を更に考える

昨年から引き続きのテーマを更に考えて補強する回です。

このブログを検索

サイトマップ・プライバシーポリシー

連絡はこちらまで

QooQ